次の手順に従って、.rpm インストール パッケージを使用し、XRT および運用プラットフォームをダウンロードしてインストールします。
新しいバージョンまたは古いバージョンの XRT および運用プラットフォームをインストールする方法は、XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更 を参照してください。
- XRT のインストールには、EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) および関連のリポジトリが必要です。EPEL をインストールしていない場合は、XRT インストールに示す手順に従ってシステムにインストールします。
- 次のコマンドを実行して、カーネル ヘッダーとカーネル開発パッケージをインストールします。
uname
は、シングル クォーテーション ('
) ではなく、バックティック (`
) で囲みます。$ sudo yum install kernel-headers-`uname -r` $ sudo yum install kernel-devel-`uname -r`
- 上記のコマンドの実行が終了したら、マシンを再起動します。
- ラウンジからAMD ランタイム (XRT) および運用プラットフォーム インストールパッケージをダウンロードします。表示されたパッケージをクリックしてダウンロードします。重要: このユーザー ガイドでは、2022.1 Gen4x8 XDMA ベース 2 または 2022.2 Gen4x8 QDMA ベース 2 プラットフォームはサポートされていません。これらプラットフォームのメモリ パーティションの移行は、「VCK5000 移行ガイド」で説明されている 2 段階のプロセスに従って実行してください。2022.2 Gen4x8 QDMA ベース 2 プラットフォームを正常に実行するには、まずカードを 2022.1 Gen4x8 XDMA ベース 2 プラットフォームに移行してから、2022.2 Gen4x8 QDMA ベース 2 プラットフォームのフラッシュ メモリに書き込む必要があります。
- インストール パッケージが配置されているディレクトリから次のコマンドを実行し、XRT インストール パッケージをインストールします。
<version>
は、インストール パッケージ ファイル名の最後の部分です。$ sudo yum install ./xrt_<version>.rpm
これにより、XRT と必要な依存ファイルがインストールされます。表示される指示に従ってインストールします。
-
運用ターゲット プラットフォーム tar.gz ファイルを 1 つのディレクトリに解凍します。ディレクトリの場所はどこでもかまいませんが、ほかにファイルが含まれていないディレクトリを使用してください。
- 運用パッケージをインストールします。インストール パッケージを解凍したディレクトリから次のコマンドを実行します。これにより、すべての運用パッケージがインストールされます。
sudo yum install ./*.rpm
- プラットフォーム ファームウェアをカードのフラッシュ メモリに書き込みます。前の手順で運用パッケージをインストールすると、次のメッセージが表示されます。
次のコマンドを使用して、プラットフォーム ファームウェアをカードのフラッシュ メモリに書き込みます。Partition package installed successfully. Please flash card manually by running below command: sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt program --base --device <bdf> --image xilinx_vck5000_gen3x16_xdma_base_1 To find <bdf>, run this command: sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt examine
ここで、<management BDF> はプログラムするカードです。デバイス管理 BDF の取得方法は、カードの BDF 値の取得 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt program --base --device <management BDF> --image xilinx_vck5000_gen3x16_xdma_base_1
フラッシュ メモリへの書き込みには数分かかります。
重要: ファームウェアのフラッシュ メモリに書き込み中に、ターミナルで Ctrl + c キーを押さないでください。カードが動作不能になる可能性があります。重要: システムに複数のカードを設置している場合は、各カードに対して上記のカードのフラッシュ メモリが正常に書き込まれると、次のようなメッセージが表示されます。xbmgmt program
コマンドを個別に実行する必要があります。
カードのフラッシュ メモリに現在のプラットフォーム ファームウェアが書き込まれると、次のようなメッセージが表示されます。1 device(s) flashed successfully. **************************************************** Cold reboot machine to load the new image on device(s). ****************************************************
Device(s) up-to-date and do not need to be flashed.
- マシンをコールド ブートし、新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込みます。重要: マシンの電源を完全に切ってから入れ直してください。マシンを再起動しただけの場合は、イメージがフラッシュ メモリからブートしません。
- カードのサテライト コントローラー (SC) ファームウェアをアップデートします。次のコマンドを使用して、カード上の SC ファームウェアをアップデートします。これは、カード上のプラットフォーム ファームウェアをカードのフラッシュ メモリに書き込むコマンドと同じです。
ここで、<management BDF> は SC ファームウェア アップデートを必要とするカードです。デバイス管理 BDF の取得方法は、カードの BDF 値の取得 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt program --base --device <management BDF> --image xilinx_vck5000_gen3x16_xdma_base_1
SC ファームウェアのアップデートには数分かかります。
重要: システムに複数のカードを設置している場合は、各カードに対して上記の xbmgmt programSC ファームウェアが正常にアップデートされると、次のようなメッセージが表示されます。デバイスの管理 BDF は角かっこの中に示されます。xbmgmt program
コマンドを個別に実行する必要があります。
カードに既に現在のファームウェアが書き込まれており、次に示すようなメッセージが表示された場合は、追加のインストール手順は不要です。Report [0000:af:00.0] : Successfully flashed 1 device(s) flashed successfully. ****************************************************************** Warm reboot is required to recognize new SC image on the device. ******************************************************************
Device(s) up-to-date and do not need to be flashed.
- システムを再起動し、XRT で新しい SC イメージが認識されるようにします。
これで運用のインストールは終了です。カードが正しく設置されているかを確認する手順は、カードの立ち上げおよび検証 を参照してください。