AI エンジン ML は、Versal AI エッジおよび一部の AI コア シリーズ デバイスに搭載されています。演算タイルは、Bfloat データ型の追加サポートのある AI エンジンに似ています。AIE ML には、共有メモリ タイルが追加されており、パフォーマンスとデータ移動を改善できるようになっています。
メモリ タイルによるサポートされるメモリの合計は、デバイスによって異なりますが、AI エンジン アレイ全体で最大 38 Mb です。メモリ タイルのメモリ バンクは 512 KB の SRAM で、それぞれ 128 ビット幅、2K ワードの深さの 16 個の物理バンクに配置されています。PDM では、早期見積もり用に、使用可能なメモリ バンクの平均数が計算されて自動入力されます。
AIE ML では、AI エンジンと同様の Vitis AI エンジン ML コンパイラから生成される .xpe ファイルのインポートがサポートされており、より正確な使用量や読み出し/書き込みレートが産出できるようになっています。
詳細は、 『Versal アダプティブ SoC AIE ML アーキテクチャ マニュアル』 (AM020) を参照してください。
図 1. AI エンジン ML