クロックの作成 - 2023.2 日本語

Power Design Manager ユーザー ガイド (UG1556)

Document ID
UG1556
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

手動見積もりフローを開始する前に、クロックを作成または生成しておく必要があります。これにより、ほかのページでクロックを選択できます。

このクロックの作成は、Clock ページから Clock ウィザードを使用して実行できます。

PDM ツールに含まれる create clock ウィザードを使用すると、クロックを作成できます。このウィザードでは、PS や GT などのほかのブロックから内部クロックや、プライマリ入力からの外部クロックを作成できます。

Create Clock Wizard に詳細を入力して、クロックを作成します。外部または内部クロックをプロセッシング サブシステム (PS) や GT リカバリ クロックなどの別のブロックから選択します。

図 1. クロック作成ウィザードの作成
図 2. クロッキング ウィザード

図 3. クロック テーブル

各クロックのファンアウトは、そのクロックが使用されているほかのリソース ページからの負荷を合計して算出されます。これにより、クロック ファンアウトが正確になり、リソース合計の変更に伴って更新されるようになります。

電源/消費電力ヒント: この方法でクロックを入力すると、PDMResources ページでクロックが使用されるたびにクロック ファンアウトが更新されるため、正確にクロックの消費電力を見積もることができます。

クロック ゲーティングと周波数スケーリングについては、PL パワー マネージメント を参照してください。

MMCM または PLL に消費電力見積もりが必要な場合は、Clock ページの Clock Managers セクションで指定できます。

クロック ウィザードで、クロック マネージャー、MMCM、XPLL、DPLL を設定できます。PDM は、異なるクロック マネージャーごとに一意のインスタンス名を自動的に作成します。以前に作成したクロックを選択すると、クロック マネージャーの基準クロックを指定できます。基準クロックが明示的に指定されない場合、クロック コンフィギュレーション ウィザードにある現在の外部/内部クロックが、指定したクロック マネージャーの基準クロックとして使用されます。クロック ウィザードでは、クロック マネージャーに 3 つの異なる VCO 範囲を選択できます。VCO の範囲は、PLL に最適な D および M 値を特定するのに使用されます。

図 4. クロック マネージャー

クロックが作成されたら、出力クロックが Clock 表で使用可能になり、[Logic]、[DSP]、[URAM]、[block RAM]、[I/O] などのほかのリソース ページで選択できるようになり、これらのブロックの消費電力とクロック ネットワークの消費電力が見積もられます。