MicroBlaze Configuration ウィザードを使用する最も単純な方法は、10 個の定義済みテンプレート (それぞれ MicroBlaze 設定を完全に定義) から 1 つを選択することです。定義済みのテンプレートを特定のアプリケーションの開始点として使用し、ウィザードでパフォーマンス、周波数、またはエリアの要件を満たすよう設定を変更できます。
オプションを変更すると、パフォーマンス、周波数、エリアの相対的な見積もり値の変化が情報エリアにすぐに表示されます。
プリセットには次の 3 つがあります。
- Microcontroller preset: マイクロコントローラー デザイン用のマイクロコントローラー プリセット。エリアで最適化され、キャッシュは使用されず、デバッグがイネーブルになっています。
- Real-time preset: リアルタイム コントロール用のリアルタイム プリセット。パフォーマンスで最適化され、小型キャッシュを使用し、デバッグはイネーブルで、ほとんどの実行ユニットが含まれます。
- Application preset: 高パフォーマンス アプリケーション用のアプリケーション プリセット デザイン。パフォーマンスで最適化され、大型キャッシュを使用し、デバッグはイネーブルで、浮動小数点を含むすべての実行ユニットが含まれます。
その他に、次のオプションがあります。
- Minimum Area: 最小の MicroBlaze コアで、キャッシュまたはデバッグは含まれません。
- Maximum Performance: 最高パフォーマンス。大規模なキャッシュ、デバッグ、およびすべての実行ユニット。
- Maximum Frequency: 最大周波数。小型キャッシュを使用し、デバッグはなしで、実行ユニットはほどんど含まれません。
- Linux with MMU: MMU を使用する Linux を実行する場合に高パフォーマンスを達成するのに適した設定で、メモリ管理はイネーブルで、大型キャッシュ、デバッグ、すべての実行ユニットが含まれます。
- Low-end Linux with MMU: MicroBlaze エンベデッド リファレンス システムに対応する設定で、低性能システムの Linux 開発に適した設定です。メモリ管理はイネーブルで、小型のキャッシュとデバッグが含まれます。
- Typical: パフォーマンス、エリア、周波数のバランスを取った設定で、スタンドアロン プログラムおよびオーバーヘッドの小さいカーネルに適しています。キャッシュおよびデバッグはイネーブルです。
- Frequency Optimized: MMU を含む MicroBlaze のすべての機能を提供すると同時に、周波数で最適化された 8 段パイプラインを使用して高周波数を達成します。
次の図に、MicroBlaze Configuration ウィザードの Predefined Configurations のオプションを示します。
図 1. MicroBlaze の定義済み設定