MicroBlaze プロセッサのクロス トリガー機能 - 2023.2 日本語

MicroBlaze プロセッサ エンベデッド デザイン ユーザー ガイド (UG1579)

Document ID
UG1579
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語

基本デバッグでは、クロス トリガーは DBG_STOP および MB_Halted の 2 つの信号でサポートされます。

  • DBG_STOP 入力を 1 にすると、MicroBlaze は数命令後に停止します。XSDB で MicroBlaze がしたことが検出され、停止した箇所が示されます。この信号は、ILA (Integrated Logic Analyzer) のトリガーなどの外部イベントで MicroBlaze プロセッサを停止させるために使用できます。
  • ブレークポイントやウォッチポイントに到達した後、停止 XSDB コマンドの後、または MB_Halted 入力がセットされたときなど、MicroBlaze プロセッサが停止すると、DBG_STOP 出力信号が 1 に設定されます。

    XSDB コマンドで MicroBlaze の実行が再開されると、出力はクリアされます。

    重要: DBG_STOP および MB_Halted ピンは非表示になっています。これらのピンを表示するには、MicroBlaze Configuration ウィザードの Welcome ページで Enable Discrete Ports をオンにする必要があります。

MB_Halted 信号は、ILA (Integrated Logic Analyzer) をトリガーするか、DBG_STOP 入力に接続してマルチプロセッサ システムのほかの MicroBlaze コアを停止するのに使用できます。次の図に、ディスクリート ポートおよび Enable Discrete Ports チェック ボックスを示します。

図 1. Enable Discrete Ports オプション

拡張デバッグでは、クロス トリガーは MDM と共に使用するとサポートされます。MDM には、接続されたすべてのプロセッサ間のプログラマブル クロス トリガーと、外部トリガー入力および出力が含まれます。詳細は、 『MicroBlaze Debug Module (MDM) LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG115) を参照してください。

拡張デバッグをイネーブルにするには、次の図に示すように、MicroBlaze Configuration ウィザードの Debug ページで MicroBlaze Debug Module InterfaceEXTENDED に設定します。

MicroBlaze では、8 個までのクロス トリガー操作を処理できます。クロス トリガー操作は、デバッグ バスを使用して接続された対応する MDM クロス トリガー出力により生成されます。

図 2. MicroBlaze の拡張デバッグをイネーブル

Extended Debug オプションは、次の図に示すように、MicroBlaze プロセッサのブロック オートメーションを実行する際にも設定できます。

図 3. Extended Debug オプション

MicroBlaze Debug Module (MDM) の [Re-customize IP] ダイアログ ボックスを開くには、MDM インスタンスをダブルクリックします (図 1 を参照)。次の図に示すように、[Re-customize IP] ダイアログ ボックスで Enable Cross Trigger をオンにします。

図 4. MDM の Enable Cross Trigger チェック ボックス

最大で 4 つの外部トリガー入力と外部トリガー出力を選択できます。オンにすると、次の図に示すように、ブロック デザインがアップデートされて MDM の詳細が表示されます。

図 5. クロス トリガーをイネーブルにした後のブロック デザインの MDM

次に、コネクション オートメーションを実行してクロス トリガー信号を ILA に接続します。

図 6. TRIG_IN_0 インターフェイス ピンの ILA への接続

次の図に示すように Run Connection Automation ダイアログ ボックスで TRIG_IN_0/TRIG_OUT_0 両方の設定を Auto のままにすると、新しい ILA がインスタンシエートされ、MDM の TRIG_IN_0/TRIG_OUT_0 信号が System ILA の対応するピンに接続されます。

図 7. Run Connection Automation Confirmation ダイアログ ボックス

次の図に、結果のブロック デザインを示します。

図 8. ILA にクロス トリガー ピンを接続した後のブロック デザイン