エンベデッド デザインでの MicroBlaze プロセッサの使用 - 2023.2 日本語

MicroBlaze プロセッサ エンベデッド デザイン ユーザー ガイド (UG1579)

Document ID
UG1579
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語

AMD Vivado™ IDE の IP インテグレーターは、プロセッサ ベースのシステムを統合する優れたツールです。

AMD MicroBlaze™ エンベデッド プロセッサは、AMD フィールド プログラマブル ゲート アレイ (FPGA) のインプリメンテーション用に最適化された RISC (Reduced Instruction Set Computer) コアです。

次の図に、MicroBlaze コアのブロック デザインを示します。

図 1. MicroBlaze コアのブロック デザイン

MicroBlaze プロセッサは詳細に設定可能なので、デザインに必要な特定の機能セットを選択できます。プロセッサの固定機能セットには、次のものがあります。

  • 32 個の 32 ビットまたは 64 ビット汎用レジスタ
  • オペランド 3 つとアドレス指定モード 2 つを含む 32 ビット命令ワード
  • 32 ビット アドレス バス (64 ビットに拡張可能)
  • 単一発行のパイプライン

MicroBlaze プロセッサでは、これらの固定機能のほか、パラメーター値を設定して追加機能を選択できます。

詳細は、 『MicroBlaze プロセッサ リファレンス ガイド』 (UG984) を参照してください。

MicroBlaze は、ユーザー要件によって 32 ビット プロセッサまたは 64 ビット プロセッサのいずれかとしてインプリメントできます。AMD では、通常は特定の要件を満たすことができない状況を除き、32 ビット プロセッサのインプリメンテーションをお勧めします。64 ビット プロセッサは汎用レジスタを 64 ビットに拡張したもので、64 ビット データを処理する追加の命令が提供されるので、最大 64 ビット アドレスまで使用して命令およびデータを透過的にアドレス指定できます。また、浮動小数点ユニット (FPU) も倍精度をサポートするように拡張されています。

AMD デバイスのソフト エラーの検出、修正、リカバリの詳細は、 『Triple Modular Redundancy (TMR) LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG268) を参照してください。このガイドでは、ソリューションの一部である IP コアとその典型的なユース ケースについて説明します。