updatemem の引数 - 2023.2 日本語

UpdateMEM ユーザー ガイド (UG1580)

Document ID
UG1580
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語
  • -meminfo <arg> (必須): インプリメント済みデザインのメモリ マップ情報 (MMI) ファイル、またはシミュレーション用メモリ マップ情報ファイル (SMI) の名前を指定します。このファイルは、write_mem_info Tcl コマンドを使用すると生成できます。
  • -data <arg> (必須): ブロック RAM アドレスにマップする ELF ファイルまたは MEM ファイルの名前を指定します。
  • -writememfile: mem ファイルを出力します。ELF ファイルが変換され、指定した .mem ファイルに情報が書き込まれます。このファイルは、シミュレーション フローで使用できます。このオプションは、プロセッサ ベースのデザインでのみ使用可能です。この引数は現在もサポートされていますが、使用は推奨されません。
  • -bit <arg> (必須): 入力ビットストリーム (BIT) ファイルの名前を指定します。拡張子を指定しない場合は、bit が使用されます。Versal アダプティブ SoC デバイスでは、.bit の代わりに .rcdo 拡張子を使用する必要があります。
    注記: UpdateMEM コマンドでは、暗号化されていないビットストリーム ファイルでのみ機能します。
  • -proc <arg> (必須): エンベデッド プロセッサのインスタンス パスを指定します。
    ヒント: デザインに複数のエンベデッド プロセッサが含まれる場合、UpdateMEM コマンドで複数プロセッサを指定できます。この場合、-data および -proc オプションをペアで指定する必要があり、最初の -data オプションは最初の -proc 引数に適用されます。ただし、UpdateMEM コマンドには 1 回の実行で ELF ファイルまたは MEM ファイルのいずれかを指定できますが、複数のプロセッサを指定する際に両方の -data フォーマットを同時に使用することはできません。
  • -out <arg> (必須): 出力ファイルの名前 (拡張子なし) を指定します。ファイル名の最後に .bit が自動的に付きます。Versal アダプティブ SoC デバイスでは、.bit の代わりに .rcdo 拡張子を使用する必要があります。
  • -force: (オプション) 指定の出力ファイルが存在する場合に上書きします。
Versal アダプティブ SoC デバイスには、updatemem を使用して新しいブート ファイルを生成するための 3 段階のプロセスがあります。
  1. 元の .rcdo ファイルで updatemem を実行し、新しい .rcdo ファイルを生成します。
    updatemem -meminfo ./design_1_wrapper.mmi -data ./elf_file.elf -proc design_1_i/microblaze_0 -bit design_1_wrapper.rcdo -out design_1_wrapper_new.rcdo
  2. .bif ファイルを編集し、新しく生成された .rcdo ファイルを指定します。.bif ファイル内で、元の .rcdo ファイルに設定された file フィールドを見つけます。このフィールドを編集して、新しく生成された .rcdo ファイルを設定します。
  3. Bootgen を実行し、ハードウェアで実行する新しい .pdi ファイルを再生成します。
    bootgen -arch versal -image design_1_wrapper.bif -w -o boot.pdi
注記: PDI ファイルは、Versal アダプティブ SoC デバイスより以前のデバイスの .bit ファイルに相当する Versal アダプティブ SoC 用のファイルです。