ザイリンクス パラメーター指定マクロ (XPM) は、ユーザーが指定した要件に従って RAM および ROM 構造を作成するためのツールです。XPM コード内に、メモリ サイズ、クロッキング モード、ECC モードなど多数のジェネリックを指定できます。これらの要件は Vivado 合成ツールにより適切なサイズおよびタイプのメモリ アレイに変換されます。
XPM は、一般的な HDL フローのユース ケース用の単純で軽量のインラインでカスタマイズ可能なソリューションです。これらは、パラメーター指定可能な IP と考えることもできます。XPM は、Vivado Design Suite に含まれる合成可能な SystemVerilog ベースの HDL です。
XPM の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: システム レベル デザイン入力』 (UG895) を参照してください。
さまざまな XPM およびそのパラメーター指定オプションについては、 『UltraScale アーキテクチャ ライブラリ ガイド』 (UG974) を参照してください。
注記: 2018.1 以降の Vivado では、XPM はプロジェクト モードで自動的にイネーブルになっており、非プロジェクト モードでは合成/インプリメンテーション中に自動的に使用されます。
XPM は RTL フロー (またはプロセッサ ベースでないデザイン) で使用されるので、UpdateMEM
コマンドに引数として MEM (.mem) ファイルを指定する必要があります。ELF ファイルを引数として使用することはできません。
XPM メモリで UpdateMEM を使用する場合は、次のような制限があります。
- ROM には合成の前に MEM ファイルが必要です。
- ECC はサポートされていません。