[DSP] シート ([MULT Power]、[DSP48 Power]) の使用 - 2023.2 日本語

Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド (UG440)

Document ID
UG440
Release Date
2023-10-19
Version
2023.2 日本語
AMD のデバイス ファミリには、それぞれ異なる機能を備えたデジタル信号処理 (DSP) ブロックがあります。これらのシートに情報を入力する前に、 『7 シリーズ DSP48E1 スライス ユーザー ガイド』 (UG479) または 『UltraScale アーキテクチャ DSP スライス ユーザー ガイド』 (UG579) を参照して、DSP シートのパラメーターについて理解しておく必要があります。
ヒント: XPE では、DSP のデフォルト構成は 27x18 とされています。正確な消費電力の見積もりを得るため、トグル レートを適宜調整する必要があります。たとえば、18x18 DSP のトグル レートが 25% とすると、それに 0.86 を掛けた値の 21.5% を XPE に入力します。同様に、12x12 の構成では、実際のトグル レートに 0.8 を掛けて調整します。
ヒント: DSP にはクロック イネーブル (CE) ポートがあります。Toggle Rate 列にデータを入力する場合は、データ入力トグル レートを DSP スライスのクロック イネーブル レートで乗算してください。たとえば、ランダム データ (通常、トグル レート 38% 以下) が DSP スライスへ入力され、このスライスのクロック イネーブル レートがわずか 50% しかない場合は、出力データのトグル レートが CE で削減されて 19% (38% x 50%) となります。次の図の Virtex 7 の例を参照してください。
ヒント: 乗算器 (MREG) 内にレジスタがあるファミリでは、このパイプライン レジスタを使用することでダイナミック消費電力を抑えることができます。
図 1. [DSP Power] シート (7 シリーズ デバイス) - クロック、トグル レート、MREG による消費電力の見積もりへの影響