Memory Generator ウィザード (分散メモリ用) の使用 - 2023.2 日本語

Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド (UG440)

Document ID
UG440
Release Date
2023-10-19
Version
2023.2 日本語
7 シリーズ/AMD Zynq™ 7000 SoC および AMD UltraScale™ /AMD UltraScale+™ の XPE スプレッドシートでは、Memory Generator ウィザードによって分散メモリの情報を [Logic] シートに入力できます。Memory Generator ウィザードへは、[Summary] シートまたは [IP_Manager] シートの Manage IP をクリックするか、または [Logic] シートの Add Memory をクリックしてアクセスできます。XPE Memory Generator ウィザードを使用すると、[Logic] シートのメモリ関連の行に簡単に値を入力できます。

分散メモリの機能と XPE 内で入力する設定については、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギャラブル ロジック ブロック ユーザー ガイド』 (UG574) を参照してください。

XPE Memory Generator ウィザードを使用して [Logic] シートを生成する手順を次に示します (この例は 7 シリーズ/Zynq 7000 SoC 以降のデバイス用のもの)。

  1. 次のいずれかの手順を選択し、Memory Generator ウィザードを開きます。

    [Logic Power] シートで Add Memory をクリックします。



    または

    [IP_Manager] シートで Manage IP をクリックします。



    1. [IP Manager] ダイアログ ボックスで Create IP をクリックします。
    2. ダイアログ ボックスの [IP Catalog] で、Distributed Memory を選択します。
    3. ダイアログ ボックスで Create をクリックします。
  2. [XPE Memory Generator] ダイアログボックスの [Distributed Memory] タブで、1 つの分散メモリの Memory Type に情報を入力します。

    [Distributed Memory] タブには、次の入力フィールドがあります。

    [Memory Type]
    デザインで使用するメモリのタイプを選択します。
    • Single Port RAM
    • Simple Dual Port RAM
    • Single Port ROM
    • Dual Port ROM
    メモリ タイプの詳細は、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギャラブル ロジック ブロック ユーザー ガイド』 (UG574) を参照してください。
    [Clock]
    分散メモリを動作させるクロックの周波数を入力します。デュアル ポート メモリの場合、XPE は両ポートのクロック周波数が同じであると想定します。
    [Toggle]
    データ信号の平均トグル レートを入力します。50% のトグル レートは、各クロック サイクルで全データ信号の半分がトグルすることを意味します。
    [Width]
    メモリの各ワードのビット幅を入力します。
    [Depth]
    メモリの深さ (ワード数) を入力します。メモリのビットの合計は Width × Depth です。
    [Registered Inputs]
    メモリへの入力をレジスタに格納するか ([Registered Inputs] をオン)、または格納しないか ([Registered Inputs] をオフ) を指定します。入力にレジスタを付ける件に関しては、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギャラブル ロジック ブロック ユーザー ガイド』 (UG574) を参照してください。
    [Registered Outputs]
    メモリからの出力をレジスタに格納するか (Registered Outputs をオン)、または格納しないか (Registered Outputs をオフ) を指定します。出力にレジスタを付ける件に関しては、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギャラブル ロジック ブロック ユーザー ガイド』 (UG574) を参照してください。
    [Module name]
    生成された分散メモリのコンフィギュレーションに名前を割り当てることができます。XPE シートに複数のコンフィギュレーションが存在する場合、個々のコンフィギュレーションを区別するのに役立ちます。
  3. この分散メモリに関する値を入力し終えたら、Create をクリックします。ダイアログ ボックスで入力した情報が [Logic] シートの行に追加されます。
  4. デザインで使用する分散メモリのタイプごとにダイアログ ボックスから情報を入力し、Create をクリックします。Create をクリックするごとに、[Logic] シートに行が追加されます。
  5. デザイン内のすべての分散メモリについての設定が完了したら、Close をクリックして [XPE Memory Generator] ダイアログ ボックスを閉じます。