7 シリーズ以降のデバイスの XPE スプレッドシートでは、Transceiver Configuration ウィザードを使用して [GT] シート (GTP、GTH、GTX、GTY、または GTZ) にトランシーバーの情報を入力できます。このウィザードを使用すると、XPE スプレッドシートのトランシーバーのシートへ情報を簡単に入力できます。このウィザードを使用してトランシーバー インターフェイスをコンフィギュレーションすると、[IP_Manager] シートと、物理トランシーバー インターフェイスの一部になっているトランシーバーのシートに行が追加されます。一部のプロトコルについては、このウィザードで、[Logic] シートおよび [Clock] シートに、データ インターフェイス層のインプリメントに使用される標準リソースを示す行が追加されます。
重要: Transceiver Configuration ウィザードはすべてのトランシーバー プロトコル、またはサポートされるプロトコルのトランシーバー パラメーターすべてに対応しているわけではありません。ダイアログ ボックスのフィールドにない選択肢は、手動で入力できます。CPLL および QPLL の両方を使用するトランシーバーがクワッドに存在する場合、選択肢以外の別の送信レートおよび受信レートや電力モードを手動入力する必要があります。このウィザードは、一般的なプロトコルの多くをサポートしていますが、デザインによってはウィザードの出力を修正したり、トランシーバーのシートにデータを手動入力しなければならないことがあります。より正確にするには、Vivado で IP を作成して、リソース情報を生成してから、XPE に手動で入力します。
7 シリーズ、UltraScale、UltraScale+ デバイスのトランシーバーと XPE 内で入力する設定については、
『7 シリーズ FPGA GTX/GTH トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG476)、 『7 シリーズ FPGA GTP トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG482)、 『UltraScale アーキテクチャ GTH トランシーバー ユーザー ガイド 』 (UG576)、 『UltraScale アーキテクチャ GTY トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG578) を参照してください。XPE Transceiver Configuration ウィザードを使用して 7 シリーズ デバイスのトランシーバーのシートに情報を入力するには、次の手順に従ってください。
- 次のいずれかの手順を選択し、Transceiver Configuration ウィザードを開きます。
該当するトランシーバーのシートの Add GT Interface をクリックします。
または
[IP_Manager] シートで Manage IP をクリックします。
- [IP Manager] ダイアログ ボックスで Create IP をクリックします。
- ダイアログ ボックスの [IP Catalog] で、Transceiver Interface を選択します。
- ダイアログ ボックスで Create をクリックします。
- [XPE Transceivers Configuration] ダイアログ ボックスが表示されるので、デザインのトランシーバー セットについて情報を入力します。
[XPE Transceivers Configuration] ダイアログ ボックスには、次のフィールドがあります。
- [Protocol]
- 一覧表示される利用可能なプロトコルの中から選択します。デバイス、パッケージ、およびスピード グレードの制約により、選択可能なプロトコルが限定されることがあります。Channels、Data Mode および Clock Source の値は、デフォルトで Protocol で定義された値になります。GTP コンフィギュレーションの場合、Power Mode または Clock Source の選択肢がありません。また、Data Rate および Channels の数値が適宜 ([GTX]、[GTP]、[GTH]、または [GTY] シートの) PCIe の情報に反映されます。クロックまたはファブリックは、それぞれのシートに追加されません。
- [Data Rate]
- Protocol の選択後、Data Rate には Protocol で定義された値が固定値として表示されるか、またはシステムで使用される特定の Data Rate を入力できます。受信レートと送信レートが異なるなどの例外を除いて、RX および TX のレートは一致します。
- [Channels]
- PCIe などの一部のプロトコルには、チャネルの数に特定の制限がありますが、その他のプロトコルではシステムで使用されるチャネルの数を入力できます。
- [Operation Mode]
- デフォルトでは、Transceiver コンフィギュレーションが使用されますが、Transmitter のみまたは Receiver のみを選択することもできます。
- [Data Path and Data Mode]
- ポート幅は、2、4、または 8 バイト幅から選択できます。8b/10b エンコードを使用する場合、ポート幅は、16、32 または 64 ビットに設定できます。64b/66b エンコードの場合は、ポート幅は 64 ビットに設定する必要があります。Raw モードでは、ポート幅を 16、20、32、40、64、または 80 ビットにできます。
- [Power Mode]
- (ターゲット トランシーバーによって定義されているように) 選択肢がある場合、Low Power モード (LPM) と呼ばれる電力効率の高い、適応型線形イコライザーまたは DFE モードと呼ばれる高性能な適応型 DFE (判定帰還等化) を選択できます。これらのモードの詳細は、 『7 シリーズ FPGA GTX/GTH トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG476) の「RX イコライザー (DFE および LPM)」のセクションを参照してください。
- [Clock Source]
- (ターゲット デバイスおよびデータ レートによって定義されているように) 選択肢がある場合、LC タンク (QPLL) またはリング オシレーター ベースの PLL (CPLL) を選択できます。
- [User Interface]
- [User Interface] フィールドは Aurora プロトコル ([Aurora] および [Aurora 64b/66b]) についてのみ表示され、ユーザー インターフェイスのコンフィギュレーションを指定します。選択した [User Interface] に基づいてリソースが追加されます。Aurora ユーザー インターフェイスの詳細は、 『Aurora 8B/10B LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG046) (Aurora プロトコルの場合) または 『Aurora 64B/66B LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG074) (Aurora 64b/66b プロトコルの場合) を参照してください。
- [Module name]
- 生成されたコンフィギュレーションに名前を割り当てることができます。XPE ワークシートに複数のコンフィギュレーションが存在する場合、個々のコンフィギュレーションを区別するのに役立ちます。
- このトランシーバー セットに関する値を入力し終えたら、Create をクリックします。
ダイアログ ボックスで入力した情報がトランシーバーのシートの行に追加されます。
- デザインで使用するトランシーバーのセットごとにダイアログ ボックスから情報を入力し、Create をクリックします。
Create をクリックするごとに、[MGT] シートに行が追加されます。
- デザイン内のすべてのトランシーバーについての設定が完了したら、Close をクリックして [XPE Transceivers Configuration] ダイアログ ボックスを閉じます。