Zynq UltraScale+ の [PS Power] シートでのクロック設定 - 2023.2 日本語

Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド (UG440)

Document ID
UG440
Release Date
2023-10-19
Version
2023.2 日本語

PS サブシステムにはクロックが多く含まれており、これらは Zynq UltraScale+ MPSoC XPE の [PS Power] シートに正しく追加する必要があります。Vivado デザインに PS IP が含まれる場合は、消費電力レポートを生成して、.xpe ファイルを生成して、XPE にインポートし戻します。これにより、評価済み Vivado デザインを反映するように、PS クロックが正しく設定されます。

XPE PS クロックを最初から開始する場合は、次のガイドラインに従って、正確なクロック情報を指定する必要があります。

  1. 次の図のように、IP カタログから Zynq UltraScale+ MPSoC Vivado IP を使用します。

  2. この IP をカスタマイズして、既に生成されたデフォルトのクロック レートを使用して、[Clock Configuration] の [Output Clocks] タブにすべてのクロッキング情報が表示されるようにします。

    低電力およびフル電力のインターコネクト クロックは、[Clock Configuration] ページではそれぞれ LPD_SWITCH (LP) および TOPSW_MAIN (FP) と呼ばれます (次の図の緑で囲んだ部分)。



  3. Zynq UltraScale+ MPSoC IP の [Clock Configuration] ページでは、次のブロック クロックを生成できます。
    1. R5 クロック:

    2. A53/GPU クロック:

    3. CSU および PMU クロック:

      注記: CSU 値はデバイスのデータシートに含まれますが、レートは固定されます。PMU 値はデータシートには含まれませんが、CSU レートと同じです。
    4. フル電力/低電力インターコネクト クロック:

      注記: FP および LP インターコネクト クロックは、TOPSW_MAIN および LPD_SWITCH を使用して生成できます。
  4. Zynq UltraScale+ IP をカスタマイズし、[Clock Configuration] ページの [PLL Options] セクション (次の図の青で囲んだ部分) を使用して PLL セクションを生成します。

    次は XPE の PLL に該当するブロックです。

  5. DDR メモリ、SERDES インターフェイス、PSIO の残りのセクションは、デザインによって異なります。
  6. 基本的な設定が終了したら、図 1 に示すグローバル設定ボックスを使用して設定を操作し、A53 または GPU などの一部をオン/オフにした場合の影響を確認します。
注記: プロセッサおよび I/O の [Load] (%) は、デザインに基づいて見積もられます。I/O ロードのパーセントの値には、電力に影響しないものもあります。プロセッサの % 数値の中には、プロファイリング ツールから抽出できるものもあります。
詳細は、AMD アンサー 69019 を参照してください。