次の表に、DDR4 アプリケーションで使用する必須の信号を示します。実際に使用する DDR4 アーキテクチャによっては、信号がこの表とは多少異なる場合があります。
重要: デュアルスロット DIMM トポロジでは、SI 反射の影響を軽減するために、DIMM #0 をアダプティブ SoC から最も遠いコネクタに配置します。DIMM #1 コネクタはアダプティブ SoC に最も近い場所に配置します。
信号 | 説明 | 必要な PCB 終端 1 | 信号配線の方法 |
---|---|---|---|
クロック信号 | |||
CK_T/CK_C 2 | アドレス/コマンド クロック | 図 2 参照 | フライバイ |
アドレス信号 | |||
A[17]、A[13:0] | アドレス | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
RAS_N/A[16] | 行アクセス ストローブ | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
CAS_N/A[15] | 列アクセス ストローブ | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
WE_N/A[14] | 書き込みイネーブル | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
BA[1:0] | バンク アドレス | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
BG[1:0] | バンク グループ | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
コマンド/制御信号 | |||
ACT_N | アクティベート コマンド | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
CKE | クロック イネーブル | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
CS_N | チップ セレクト | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
ODT | オンダイ終端イネーブル | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
PAR | コマンド/アドレス パリティ | 遠端の VTT に 39Ω | フライバイ |
データ信号 | |||
DQ バイト/ニブル (各 8 または 4 ビット) |
データ | なし、ODT を使用 | ポイント ツー ポイント |
DM/DBI (存在する場合、1 バイトにつき 1) |
データ マスク/データ バス反転 | なし、ODT を使用 | ポイント ツー ポイント (未使用の場合は VDDQ に 4.7 kΩプルアップ) |
データ ストローブ信号 | |||
DQS_T/DQS_C (1 バイト/ニブルにつき 1 ペア) |
データ ストローブ | なし、ODT を使用 | ポイント ツー ポイント |
その他の各種信号 | |||
RESET_N | リセット | 遠端の GND に 4.7kΩ | フライバイ |
DDR4 デバイス/DIMM のみ | |||
ALERT_N (デバイス) | CRC エラー フラグ オープン ドレイン出力 | ALERT_N ピンをフライバイとして接続し、50Ω 抵抗を使用して VDD へ終端 | 共有プルアップ |
ALERT_N (DIMM) | CRC エラー フラグ オープン ドレイン出力 | なし | なし |
TEN (デバイス) | 接続テスト モード入力 | GND に 500Ω | メモリ デバイスごとに 1 つ |
ZQ (デバイス) | キャリブレーション基準 | GND に 240Ω | メモリ デバイスごとに 1 つ |
EVENT_N (DIMM) | 温度イベント オープン ドレイン出力 | 同じインターフェイスのすべての EVENT_N ピンを 4.7kΩ 抵抗を介して VDDSPD に接続 | 共有プルアップ |
アダプティブ SoC のみ | |||
IO_VR_7xx IO_VR_8xx (存在する場合) |
キャリブレーション基準 |
VCCO_7xx に 240Ω VCCO_8xx (存在する場合) に 240Ω |
|
重要:
Vivado AXI NoC IP のカスタマイズ時に [Future Expansion for PCB Design] を [Optimum] に設定したシングル ランクおよびシングル スロット RDIMM 構成の場合、DDR4 出力クロック ピンのサイトは、ニブル内で入れ替わります。CK_T ピンが N サイトに、CK_C ピンが P サイトになります。これは既知の挙動で、動作時に機能への影響はありません。外部メモリ インターフェイスでこれらのピンを手動で入れ替えることはしないでください。DDR4 クロックの位相とその他の外部信号の位相が揃わなくなります。
コマンド/アドレス/制御 (CAC) 信号は、遠端終端を使用してフライバイ パターンで配線します。DQ および DQS 信号はポイント ツー ポイントで配線します。次の図に、フライバイおよびポイント ツー ポイント配線の例を示します。
図 1. ポイント ツー ポイント (DQ/DQS) およびフライバイ (CAC) 配線
重要: DDR4 インターフェイスを作成する場合、インターフェイス内のコンポーネントはすべて同じもの (製品番号、データ幅、集積度、およびスピード グレードが同一のもの) を使用する必要があります。
図 2. 差動クロック CK_T/CK_C の遠端終端 (コンポーネント インターフェイスの場合のみ)