プロジェクト モードと非プロジェクト モード - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: デザイン フローの概要 (UG888)

Document ID
UG888
Release Date
2023-10-19
Version
2023.2 日本語

デザイン フロー プロセスやデザイン データがデザイン ツールで自動管理されるのを好むユーザーもいれば、デザイン ソースやプロセスを手動管理することを好むユーザーもいます。Vivado Design Suite では、デザイン ソース ファイルの管理、さまざまな合成およびインプリメンテーション run の結果の保存、デザイン フローでのプロジェクト ステータスの確認のため、プロジェクト ファイル (.xpr) およびディレクトリ構造が使用されます。デザイン データ、プロセス、およびステータスを自動管理するには、プロジェクト インフラストラクチャが必要です。このため、AMDではこのフローは「プロジェクト モード」と呼ばれます。

一方、ソース ファイルをコンパイルするように FPGA デザイン プロセスを実行する場合は、単にソース ファイルをコンパイルし、デザインをインプリメントし、その結果をレポートします。このコンパイル スタイルのフローは、「非プロジェクト モード」と呼ばれます。Vivado Design Suite では、この両方の使用モデルを簡単に使用できます。

どちらのフローでも、デザインのコンパイルおよび管理にはプロジェクト構造が使用されます。大きな違いは、非プロジェクト モードではメモリ内でデザイン全体が処理され、ファイルはディスクには書き込まれません。一方、プロジェクト モードでは、デザイン ソース、結果、プロジェクト設定およびステータスの管理目的で、ディスクにプロジェクト ディレクトリが作成され維持されます。

次のセクションで、プロジェクト モードおよび非プロジェクト モードの概要を説明します。各モードの機能および利点については、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン フローの概要』 (UG892)を参照してください。