ブロック デザインをリビジョン管理するため、チェックインに必要なファイルは BD ファイルのみです。IP と同様、BD が使用する IP リポジトリが BD ファイルに含まれている必要があります。BD ファイルには、キャンバス上にある各 IP のコンフィギュレーションと IP 間の接続が格納されています。BD のソース ディレクトリの下にある XCI ファイルには、BD 検証時にパラメーター伝搬が実行された後の IP カスタマイズが格納されています。これらのファイルはデザインを再度作成するために必要ありませんが、ブロック図を検証し直した場合に自動で再生成されることがあります。プロジェクトをリビジョン管理リポジトリから再構築する場合、BD の下にある BD および XCI ファイルを書き込み可能にしておく必要があります。これは Vivado の現在のバージョンの制限です。
BD を保持する別の方法として、write_bd_tcl
コマンドを使用します。このコマンドは、BD を再作成するための Tcl スクリプトを生成します。この Tcl スクリプトにより、IP カスタマイズ、IP 間の接続、デザインに影響を与えるすべての BD プロパティが保持されます。
注記: 2 つのバージョンのブロック図の違いを確認するには、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計』 (UG994)で
diffbd
ユーティリティの詳細を参照してください。注記: ブロック デザイン コンテナーをプロジェクトで使用する場合、ソース BD は.srcs フォルダーに格納されます。パラメーター伝搬によって 1 つにまとめられるインスタンスは、.gen ディレクトリに格納されます。プロジェクトを復元した場合、ソース BD のみがプロジェクトに表示され、インスタンス BD はソースの階層ビューに不明ファイルとして表示されます。これは正しい動作です。親 BD を生成し直すと、ブロック デザイン コンテナーのインスタンス BD と元のプロジェクトが再度作成されます。