デザインを合成/インプリメンテーションしたら、論理またはタイミング モードでネットリスト シミュレーションを実行できます。ネットリスト シミュレーションは、次にも役立ちます。
- 次の原因により、合成後およびインプリメンテーション後に機能が変更されているかどうかを特定します。
- 不一致の原因となる合成属性または制約 (full_case および parallel_case など)
- ザイリンクス デザイン制約 (XDC) ファイルへの UNISIM 属性の適用
- 合成とシミュレーションでの言語解釈の違い
- デュアル ポート RAM の競合
- タイミング制約が不足している、または正しく適用されていない
- 非同期パスの操作
- 最適化手法による機能の問題
- STA (スタティック タイミング解析) 中にフォルスまたはマルチサイクルとして宣言されているタイミング パスの識別
- 消費電力見積もり用のネットリスト スイッチング アクティビティの生成
- X ステートの不必要に悪い見積もり部分の特定
ネットリスト シミュレーションには、次の表に示すライブラリの 1 つまたは複数を使用する必要があります。
ライブラリ名 | 説明 | VHDL ライブラリ名 | VHDL ライブラリ名 |
---|---|---|---|
UNISIM | AMD プリミティブの論理シミュレーション | UNISIM | UNISIMS_VER |
UNIMACRO | AMD マクロの論理シミュレーション | UNIMACRO | UNIMACRO_VER |
UNIFAST | 高速シミュレーション ライブラリ | UNIFAST | UNIFAST_VER |
UNIFAST ライブラリは論理シミュレーションで使用できるオプションのライブラリで、シミュレーションを高速化します。UNIFAST ライブラリは 7 シリーズ デバイスでのみサポートされています。UltraScale 以降のデバイス アーキテクチャでは、すべての最適化が UNISIM ライブラリにデフォルトで組み込まれているので、UNIFAST はサポートされません。AMD シミュレーション ライブラリの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) を参照してください。
UNISIM ライブラリのプリミティブ/エレメントには、クロック付きエレメント以外、タイミング情報は含まれません。論理シミュレーション中のレース コンディションを避けるため、クロック付きエレメントには 100 ps の clock-to-out 遅延が含まれます。UNISIM エレメントに遅延がないため、波形ビューで、組み合わせ信号に対してスパイクおよびグリッチが表示されることがあります。