次の表は、Vivado プロジェクトをリビジョン管理する 2 つの方法を比較したものです。
スクリプト ベース | ソース ベース | |
---|---|---|
チェックインするファイル | プロジェクトを再生成するスクリプト
|
プロジェクト XPR と .srcs ディレクトリ |
サイズ | 小型 | 中型 |
コンパイル時間
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低速 再構築する必要がある 再生成する必要がある 1 |
中速 すぐに利用可能 再生成する必要がある 1 |
外部ソース | 個別にリビジョン管理 | 個別にリビジョン管理 |
読み出しのみ可能
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書き込み可能にする必要がある ロック可能 |
書き込み可能にする必要がある ロック可能 |
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リビジョン管理が必要なファイルを比較すると、スクリプト ベースの方がはるかに小さくなります。ビルド スクリプトを自動で生成するにしても手動で作成するにしても、リビジョン管理が必要なのはスクリプトのみです。ソース ベースの方法を使用する場合、XPR ファイルおよび .srcs ディレクトリの両方を管理する必要があります。これらは、テキスト スクリプトよりもはるかに大きくなります。ソース ベースの方法を使用する利点は、プロジェクトがすぐに利用可能ということです。XPR ファイルおよび .srcs ディレクトリをチェックアウトしたら、プロジェクトを開くことができます。スクリプト ベースの方法を使用する場合、プロジェクトを開くにはスクリプトを完了まで実行する必要があります。どちらの場合も、AMDにより出力ファイルのリビジョン管理は実行されない傾向にあるため、デザインの再コンパイルでは、出力ファイルの再作成にかなりの計算時間がかかる可能性があります。いずれの場合も、外部キャッシュが維持されていればコンパイル時間を大幅に短縮できます。
その他の項目については、2 つのフロー間でほぼ同様となります。いずれの場合も、すべての外部ソースはプロジェクトとは別にリビジョン管理する必要があります。また、どちらの場合も、AMDでは BD や IP を完全に読み出し専用にすることはサポートしていません。検証を実行するには、BD を書き込み可能にする必要があります。検証を実行すると、デザインに変更がない場合でも、BD ディレクトリ構造の下にある XCI ファイルがアップデートされます。IP は読み出し専用に設定できますが、このように設定されている IP はロックされ、アップグレードできなくなります。