Tcl コマンドの履歴の表示 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用 (UG893)

Document ID
UG893
Release Date
2023-10-25
Version
2023.2 日本語

Vivado IDE でメニュー コマンドやドラッグ アンド ドロップなどの操作を実行すると、[Tcl Console] ウィンドウにそれと同等の Tcl コマンドが表示されます。[Tcl Console] ウィンドウには、Tcl コマンドとその結果の両方が表示されます。[Tcl Console] ウィンドウからは、次を実行できます。

  • Tcl コマンドだけを表示して、結果を非表示にするには、Collapse all ツールバー ボタン をクリックします。このようにすると、[Tcl Console] ウィンドウから Tcl コマンドをコピーして貼り付けることにより Tcl スクリプトを作成できます。
  • [Tcl Console] ウィンドウにコマンドの履歴を表示するには、[Tcl Console] ウィンドウのコマンド ライン入力ボックスに次のコマンドを入力します。
    history
ヒント: 上下の方向キーを押すと、コマンド履歴のコマンドを 1 つずつスクロールして確認できます。

Vivado IDE では、Tcl コマンドはジャーナル ファイル (vivado.jou) およびログ ファイル (vivado.log) にも記述されます。vivado.jou ファイルにはコマンドだけが、vivado.log ファイルにはコマンドと返されたメッセージがすべて含まれます。Vivado IDE が起動すると、バックアップ バージョンのジャーナル ファイル (vivado_<id>.backup.jou) とログ ファイル (vivado_<id>.backup.log) が書き出され、前の run の詳細が保存されます。<id> は ID 番号で、複数のジャーナル ファイルおよびログ ファイルのバックアップ バージョンを作成および保存できるようになっています。

Tcl スクリプトは、ジャーナル ファイルからコマンドをコピーして作成できます。ジャーナル ファイルを表示するには、File > Project > Open Journal File をクリックします。このファイルを再生する前に、エラーを含むコマンドまたは複数のセッションからのコマンドを削除する必要がある場合があります。操作によっては、ジャーナル ファイルに Tcl コマンドが記述されないものもあります。ジャーナル ファイルの詳細は、付録 B「出力ファイル」を参照してください。

ヒント: ジャーナル ファイルにコメントが表示されるようにするには、[Tcl Console] ウィンドウに # 記号を入力し、その後にコマンドを入力します。 Vivado IDE で入力したコメントはジャーナル ファイルに記述されますが、コマンドとしては実行されません。Tcl コマンドの入力時にメモを書き留めることができるので便利です。