プロジェクト設定 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用 (UG893)

Document ID
UG893
Release Date
2023-10-25
Version
2023.2 日本語

Settings ダイアログ ボックス (次の図を参照) の Project Settings を使用すると、デザインのニーズに合った設定を指定できます。プロジェクト設定には、最上位モジュールの定義および言語オプションに関する一般設定、シミュレーション設定、エラボレーション設定、合成設定、インプリメンテーション設定、ビットストリーム設定、IP 設定などが含まれます。

ヒント: Settings ダイアログ ボックスの Tool Settings で、設定を指定することもできます。詳細は、ツール設定の指定を参照してください。
図 1. Settings ダイアログ ボックス — Project SettingsGeneral カテゴリ

Settings ダイアログ ボックスを表示するには、次のいずれかを実行します。

  • Flow Navigator の Project Manager セクションで Settings をクリックします。
  • Tools > Settings をクリックします。
  • メイン ツールバーの Settings ツールバー ボタン をクリックします。
  • Project SummarySettings の横の Edit をクリックします。

Settings ダイアログ ボックスの左側の Project Settings の下には、次のカテゴリが表示されます。

General
プロジェクト名を表示したり、パーツを変更したり、最上位モジュールの名前を指定したり、言語オプションを設定したりできます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: システム レベル デザイン入力』 (UG895) を参照してください。

Project is an extensible Vitis platform チェック ボックスをオフにすると、古いバージョンの Vivado の標準フローに戻ります。

チェック ボックスをオンにすると、プラットフォームをエクスポート (Export > Export Platform) したときにまったく異なるフローになります。

詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) を参照してください。

Migrate the output products to .gen dir structure を選択すると、v2020.1 またはそれ以前のバージョンで作成されたプロジェクトが新しいディレクトリに保存されます。このディレクトリの下にある <prjoect_name>.srcs にはソース ファイル、<prjoect_name>.gen には生成ファイルが保存されます。

Simulation
Vivado シミュレータまたはサポートされるサードパーティ シミュレータからターゲット シミュレータを指定できます。シミュレーション セット、シミュレーションの最上位モジュール名、最上位モジュール (Design Under Test)、およびタブに分類されたコンパイル、エラボレーション、シミュレーション、ネットリスト、アドバンス オプションを表示します。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) を参照してください。
Elaboration
エラボレート済みデザインで IP にネットリスト モデルを読み込むか (Netlist model) ブラック ボックス モデルを読み込むか (Black box model (stub file)) を指定できます。Netlist model を選択すると、IP に関する詳細がより多く表示されるようになり、IP の I/O プランニングを実行できるようになります。Black box model (stub file) を選択したほうが読み込み時間が短くなります。どちらのオプションでも、まず IP を生成する必要がありますが、ブラック ボックスの場合は IP チェックポイントが読み込まれないので、時間が短縮されます。Load constraints をオンにすると、デザインに制約が含まれます。Vivado IDE では、IP に対して Netlist model を選択した場合、これらの制約のみが表示されます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: システム レベル デザイン入力』 (UG895) を参照してください。
Synthesis
デフォルトの制約セットが表示されます。また、合成ストラテジを選択したり、合成コマンド ライン オプションを設定することもできます。コマンド ライン オプションは選択した合成ストラテジで定義されますが、これは変更できます。選択したコマンド ライン オプションの説明が、ダイアログ ボックスの下部に表示されます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 合成』 (UG901) の「合成設定の使用」を参照してください。
Implementation
デフォルトの制約セットが表示されます。次回のインプリメンテーションの基準として配置配線チェックポイントを指定することもできます。インプリメンテーション ストラテジを選択したり、opt_designpower_opt_designplace_designphys_opt_designroute_design などのコマンド ライン オプションを設定することもできます。コマンド ライン オプションは選択したインプリメンテーション ストラテジで定義されますが、変更することもできます。選択したコマンド ライン オプションの説明が、ダイアログ ボックスの下部に表示されます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: インプリメンテーション』 (UG904) を参照してください。
Bitstream
使用するビットストリーム オプションを指定します。選択したコマンド ライン オプションの説明が、ダイアログ ボックスの下部に表示されます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908) を参照してください。
注記: デザインが読み込まれたら、Tools > Edit Device Properties をクリックすると、その他のビットストリーム設定が表示されます。詳細は、「デバイス プロパティの編集」を参照してください。
IP
すべてのユーザー指定リポジトリが表示され、その他のディレクトリを指定できます。Vivado IP パッケージャー、IP キャッシュ、コア コンテナー、IP および BD のリソース見積もり、シミュレーション スクリプトの設定も指定できます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP を使用した設計』 (UG896) を参照してください。