レポート ストラテジとは、合成またはインプリメンテーション中に作成されるレポート セットのことです。Vivado IDE では、複数のレポートをデザイン run のさまざまな段階で作成できます。
あらかじめ定義されているストラテジのコマンド ライン設定は変更できませんが、提供されているストラテジをコピーし、それを変更することでカスタム ストラテジを作成することはできます。これにより、デフォルトのレポートを作成されないようにしたり、デザイン フローのさまざまなポイントで同じレポートが実行できます。
カスタム レポート ストラテジを作成するには、[Report Strategies] 設定を使用します。[Settings] ダイアログ ボックスを開くには、
をクリックし、 カテゴリをクリックします。Vivado IDE では、ユーザー定義のレポート ストラテジは、次のディレクトリに保存されます。
- Windows
- %APPDATA%\Xilinx\Vivado\<version>\reportstrategies
- Linux
- ~/.Xilinx/Vivado/<version>/reportstrategies
ストラテジを確認、コピー、変更するには、次の手順に従います。
- [Flow] ドロップダウン リストから [Vivado Synthesis] または [Vivado Implementation] のバージョンを選択します。
ストラテジと関連するレポートのリストが表示されます。レポートの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906) を参照してください。
重要: Vivado IDE であらかじめ設定されているストラテジのデフォルト設定は変更できません。ストラテジをカスタマイズするには、ストラテジをコピーするか追加する必要があります。 - 新しいストラテジを作成するには、ポップアップ メニューまたはツールバー ボタンから [Create Strategy] をクリックします。
注記: または、ポップアップ メニューから Copy Strategy をクリックし、既存のストラテジのコピーを作成します。Vivado IDE では、ストラテジが [User Defined Strategies] リストにコピーされ、右側に変更可能なレポートのリストがリストされます。
- [New Report Strategy] ダイアログ ボックスで次のオプションを選択し、OK をクリックします。
- [Name]
- ストラテジ名を指定します。
- [Type]
- ストラテジを合成に適用するかインプリメンテーションに適用するか指定します。
- [Description]
- ストラテジの説明を入力します。ここで入力した説明が [Design Runs] ウィンドウに表示されます。
- [No Report]
- レポートを生成せずにストラテジを作成します。
- 合成またはインプリメンテーション run で使用されるのレポートのリストは、[Reports] フィールドで次のように変更できます。
- レポートを追加するには、ポップアップ メニューまたはツールバー ボタンから Add
Report
をクリックします。[Add Report for Report Strategy] ダイアログ ボックスで [Run Step] および [Report Type] を指定して OK をクリックします。注記: [Run Step] は、インプリメンテーション run にのみ使用できます。
- レポートを削除するには、そのデザイン段階の下のレポートをクリックし、ポップアップ メニューまたはツールバー ボタンから Remove Report をクリックします。
- レポート オプションは、[Options] フィールドで変更できます。
ヒント: MORE_OPTIONS 値に使用する構文例は、既存レポートの [Summary] セクションを確認してください。[Tcl Console] ウィンドウでレポートの Tcl コマンドの後に -help と入力しても、コマンド ライン オプションのリストを表示できます。 - レポートを追加するには、ポップアップ メニューまたはツールバー ボタンから Add
Report
をクリックします。[Add Report for Report Strategy] ダイアログ ボックスで [Run Step] および [Report Type] を指定して OK をクリックします。
-
Apply をクリックし、OK をクリックして新しいストラテジを保存します。
新しいストラテジが [User Defined Strategies] の下に表示され、合成およびインプリメンテーションで使用できるようになります。