出力ファイル - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用 (UG893)

Document ID
UG893
Release Date
2023-10-25
Version
2023.2 日本語

Vivado IDE では、レポート出力ファイルはデフォルトで次のように保存されます。

  • Tcl コマンドからの出力は、Vivado IDE が起動されるディレクトリに保存されます。
  • GUI からの出力は、プロジェクト ディレクトリに保存されます。
  • 合成またはインプリメンテーションを実行すると、出力ファイルはプロジェクトの run ディレクトリに保存されます。
  • ジャーナル ファイルおよびログ ファイルは、OS によってデフォルトで保存される場所が異なります。
    Windows
    スタート メニュー
    %APPDATA%\Xilinx\Vivado
    コマンド プロンプト
    Vivado IDE を開いたディレクトリ。
    Linux
    Vivado IDE を開いたディレクトリ。
    注記: Vivado IDE が起動すると、バックアップ バージョンのジャーナル ファイル (vivado_<id>.backup.jou) とログ ファイル (vivado_<id>.backup.log) が書き出され、前の run の詳細が保存されます。<id> は ID 番号で、複数のジャーナル ファイルおよびログ ファイルのバックアップ バージョンを作成および保存できるようになっています。ジャーナルおよびログ ファイルの詳細は、 『Vivado Design Suite Tcl コマンド リファレンス ガイド』 (UG835) を参照してください。

次の表に、Vivado IDE の出力ファイルのファイル タイプと説明を示します。

表 1. Vivado IDE の出力ファイル
出力ファイル ファイル タイプ 説明
I/O ピン割り当て CSV
  • I/O ポート割り当てと関連するパッケージ ピン情報を含む CSV フォーマット ファイルです。
  • RTL ヘッダー定義なしのポート定義および PCB 回路シンボル生成で使用されます。
I/O ピン割り当て
  • RTL
  • Verilog
  • VHDL
  • Verilog または VHDL フォーマットのファイルで、すべての I/O ポートの配置がポートとして定義されています。
  • このファイルは、RTL ポートのヘッダー定義で使用されます。
ログ ファイル
  • vivado.log
  • vivado_<id>.backup.log
  • ログ ファイル (vivado.log) には、Vivado IDE のコマンドを実行したときに生成されるメッセージの内容が含まれます。
  • このファイルを確認するには、メイン メニューから File > Project > Open Log File をクリックします。
ジャーナル ファイル
  • vivado.jou
  • vivado_<id>.backup.jou
  • ジャーナル ファイル (vivado.jou) には、1 つのセッションの Tcl コマンドすべてが含まれます。
  • このファイルを確認するには、メイン メニューから File > Project > Open Journal File をクリックします。
  • ジャーナル ファイルを再生すると、前のセッションで使用したコマンドを再利用できます。
  • Tcl スクリプトは、ジャーナル ファイルからコマンドをコピーして作成できます。
  • ジャーナル ファイルでは、エラーを含むコマンドまたは再生する前の複数のセッションのコマンドを削除する必要がある場合があります。
  • 操作によっては、ジャーナル ファイルに Tcl コマンドが記述されないものもあります。
エラー ログ ファイル
  • vivado_pid<id>.debug
  • hs_err_pid<id>.log
  • vivado_pid<id>.str
  • vivado_pid<id>.zip
  • エラー ログ ファイルには、Vivado IDE のエラーをデバッグするときに役立つ重要な情報が含まれます。
  • 手順を再現する STR (Step to Reproduce) ファイルには、エラーよりも前に Vivado IDE で実行された操作に関する情報が含まれます。
  • Vivado IDE で内部例外エラーを示すダイアログ ボックスが表示されると、エラー ファイルは保存されます。
  • これらのファイルにはデザイン データは含まれていません。
  • AMD テクニカル サポートでケースを開く場合は、圧縮ファイルのファイル (vivado_pid<id>.zip) を含めてください。圧縮ファイルが存在しない場合は、次のファイルを含めてください。
    • ジャーナル ファイル (vivado.jou)
    • ログ ファイル (vivado.log)
    • エラー ログ デバッグ ファイル (vivado_pid<id>.debug)
    • エラー ログ ファイル (hs_err_pid<id>.log)
    • エラー ログ再現ファイル (vivado_pid<id>.str)
DRC 結果 ユーザー定義 デザイン ルール チェック (DRC) を実行するたびに、結果がファイルに書き込まれます。
表データ Excel ファイル
  • 表形式で表示されるデータのほとんどは、スプレッドシート形式のファイルにエクスポートできます。
  • データをエクスポートするには、表形式でデータを表示するいずれかのウィンドウでポップアップ メニューから Export to Spreadsheet をクリックします。
SSN 解析レポート HTML、CSV 同時スイッチ ノイズ (SSN) 解析の結果は、[Report Noise] ダイアログ ボックスでファイル名およびファイルを保存する場所を指定して、CVS または HTML 形式のレポート ファイルにエクスポートできます。
ストラテジ ファイル PSG
  • /Strategy ディレクトリには、指定したデフォルトのコマンド ライン オプションが含まれます。
  • ストラテジは、どの run にも適用できます。
  • 新しいストラテジを作成したり、提供されているストラテジをコピーしたりできます。