Vivado Design Suite では、Tcl でカスタム デザイン ルール チェック (DRC) を定義し、使用できます。カスタム DRC を作成する際は、次の点に注意してください。
- デザイン オブジェクトまたはデザイン オブジェクトの属性、およびデザイン ルールを定義するチェック関数を取得する Tcl チェッカー プロシージャを記述します。Tcl チェッカー プロシージャは別の Tcl スクリプトで定義し、
report_drc
を実行する前に Vivado Design Suite に読み込む必要があります。Tcl チェッカー プロシージャ内では、create_drc_violation
コマンドを使用してデザインでルールをチェックした際に検出される違反を指定します。create_drc_violation
コマンドは違反オブジェクトをインメモリ デザインに作成します。そのプロパティは、Vivado Design Suite でレポートしてさらに処理できます。 -
create_drc_check
コマンドを使用して、Tcl チェッカー プロシージャをユーザー定義 DRC に関連付けます。report_drc
コマンドを実行する際、このルールを名前で呼び出します。 -
create_drc_ruledeck
コマンドを使用して、DRC ルール デックを作成します (オプション)。DRC ルール デックは、複数の DRC をグループ化したものです。作成した DRC ルール デックには、add_drc_checks
コマンドを使用して、ユーザー定義 DRC およびあらかじめ定義された DRC を追加できます。 -
report_drc
コマンドを実行し、デザインをデザイン ルールに対してチェックします。report_drc を実行する際、DRC ルール デック、ユーザー定義デザイン ルール チェック、またはあらかじめ定義された DRC を指定できます。