環境変数へのアクセス - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Tcl スクリプト機能の使用 (UG894)

Document ID
UG894
Release Date
2023-11-17
Version
2023.2 日本語

Tcl グローバル変数 env を使用すると、環境変数に読み出し専用モードでアクセスできます。env 変数は、Tcl インタープリター内でスタートアップ時に自動的に作成および初期化される Tcl 配列です。

注記: 初期化後は、env 変数への変更は Tcl インタープリター外の環境には適用されません。同様に、Tcl インタープリターの開始後に環境変数に加えられた変更は、env 変数には反映されません。

env 配列のキーは、Vivado Design Suite の起動時の環境変数です。キーでは大文字/小文字が区別されます。

次に例を示します。

Vivado% puts "The PATH variable is $env(PATH) "

すべての Unix 環境変数のリストを取得するには、次の構文を使用します。

Vivado%: set all_env_var [array names env]

環境変数 (env 配列へのキー) が存在するかは、info コマンドを使用して確認できます。たとえば MYVARNAME を確認するには、次の構文を使用します。

Vivado% if {[info exists env(MYVARNAME)]} { … }

env 配列はグローバル変数なので、グローバルとして宣言すると、プロシージャ内で参照できます。

次に例を示します。

proc print_env {} {
  global env
  puts " UNIX Environment:"
  foreach var [lsort [array names env]] {
    puts "  $var : $env($var)"
  }
}