プロジェクト アーカイブを作成して、バックアップとして保存したり、リモート サイトに送信したりできます。プロジェクトをアーカイブする際、Vivado IDE では次が実行されます。
- デザイン階層を解析します。
- ライブラリ ディレクトリから必要なソース ファイル、インクルード ファイル、リモート ファイルをコピーします。
- 制約をコピーします。
- 合成、シミュレーション、およびインプリメンテーションの実行結果をコピーします (オプション)。
- プロジェクトの ZIP ファイルを作成します。
プロジェクトのアーカイブを作成するには、次の手順に従います。
- をクリックします。
-
Archive Project ダイアログ ボックスで次のオプションを設定し、OK をクリックします。
- Archive name
- プロジェクトを指定します。
- Temporary location
- (Windows のみ) プロジェクト アーカイブを作成する際にファイルをコピーする一時ディレクトリを指定します。一時ディレクトリは存在しない場合は作成され、アーカイブ プロセスが終了したら空になります。Vivado では、現在の作業ディレクトリ内にデフォルトで一時ディレクトリが作成されます。
- Include configuration settings
- デザインのデバッグに役立つ Tcl 初期化コマンドを含む Vivado_init.tcl ファイルを含めます。詳細は、 『Vivado Design Suite Tcl コマンド リファレンス ガイド』 (UG835) を参照してください。
- Include run results
- プロジェクトで実行した run の設定と結果を含めます。合成 run およびインプリメンテーション run の結果を含めると、プロジェクト アーカイブの容量がかなり増加します。
- Include local IP cache results
- ツールのバージョンを使用して IP の生成時間を短縮できるよう、ローカル IP キャッシュがある場合はそれに含まれる情報がレポートに含まれるようになります。
Vivado IDE でプロジェクト アーカイブが ZIP ファイル形式で作成されます。この ZIP ファイルには、必要なソース ファイル、インクルード ファイル、run ファイル (指定した場合のみ)、およびアーカイブ プロセスを記述した archive.log ファイルが含まれます。archive.log ファイルではアーカイブの作成プロセスを確認できます。
write_project_tcl コマンドを使用しても現在のプロジェクトを作り直す Tcl スクリプトを生成できます。スクリプトにはプロジェクト設定とソースが保持されますが、出力ファイルやデザイン ステートは保持されない可能性があります。