Vivado では、IP をカスタマイズすると、出力ファイルを生成するかどうかにかかわらず、インスタンシエーション テンプレートが作成されます。インスタンシエーション テンプレートは、[Sources] ウィンドウの [IP Sources] ビューの Instantiation
Template
ディレクトリの下に表示されます。
IP のカスタマイズを作成したら、IP インスタンシエーション テンプレートを開いて、テンプレートから関連するコードをユーザーのコードにコピーします。Vivado では、VHDL と Verilog インスタンシエーション テンプレートの両方が作成され、RTL デザインにコピーして貼り付けることができるようになっています。
インスタンシエーション テンプレートをデザインで使用するには、次の手順に従います。
- Sources ウィンドウで IP のインスタンシエーション テンプレート ファイルをダブルクリックするか、Open Files コマンドを使用してファイルを開きます。
- インスタンシエーション テンプレートのコメントの間のテキストを選択し、そのセクションをコピーします。
- IP をインスタンシエートするデザインの最上位または階層の HDL ファイルを開きます。
- 適切な位置にコピーしたテンプレートを貼り付けます。
- 必要に応じて HDL を編集し (ポート接続を変更するなど)、独自の名前を付けて、デザインに統合します。
IP がデザインにインスタンシエートされると、IP がデザイン階層に正しくリストされます。IP をデザインに正しくインスタンシエートしたら、IP を残りのデザインと共に合成できます。IP は、OOC フローを選択した場合はブラック ボックスとして、グローバル合成を選択した場合は最上位デザインと共に合成されます。詳細は、IP の合成オプション を参照してください。
ヒント: IP を右クリックして IP 階層を展開すると、暗号化された IP ソースのアイコン が付きます。これは、ソースを表示できないことを示します。Vivado での IP の暗号化の詳細は、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: カスタム IP の作成とパッケージ』 (UG1118) を参照してください。
重要: 重複 IP を作成することはできます。重複がある場合は、重複 IP の回避を参照してください。