AMD Vivado™ Design Suite には、さまざまなデザイン ソースから IP モジュールをデザインに追加できる IP 中心のデザイン フローがあります。このデザイン フローの中心となるのが、AMD の提供するプラグアンドプレイ IP を含む拡張可能な IP カタログです。IP カタログは、次を追加することにより拡張可能です。
- System Generator for DSP デザインからのモジュール ( Simulink® アルゴリズムからの MATLAB® )
- Vivado 合成 (HLS) デザイン (C/C++ アルゴリズム)
- サードパーティ IP
- Vivado IP パッケージャーを使用して IP としてパッケージされたデザイン
次の図は、IP 中心のデザインフローを示しています。
図 1. IP 中心のデザイン フロー
注記: サードパーティから合成済み EDIF ネットリストとして提供されている IP もあります。これらのファイルは、Add Sources コマンドを使用して Vivado デザインに読み込むことができます。
デザインに含まれる IP は、次の方法で操作できます。
- Manage IP フローを使用して IP をカスタマイズし、合成済みデザイン チェックポイント (DCP) を含む出力ファイルを生成して、現在および今後のリリースで使用するためにカスタマイズを保持します。詳細は、Manage IP プロジェクトの使用 を参照してください。
- プロジェクト モードまたは非プロジェクト モードで IP を使用するには、作成された XCI (AMD Core Instance) ファイルを参照します。これは、複数のチーム メンバーが作業する大型のプロジェクトに推奨される方法です。
- プロジェクトから IP カタログにアクセスし、IP をカスタマイズしてデザインに追加します。IP ファイルはプロジェクトのローカル ディレクトリに保存します。チーム メンバーの少ない小型のプロジェクトの場合はプロジェクト外に保存してください。
- IP インテグレーター キャンバスで右クリックしてソースを追加し、デザイン図に RTL モジュールを追加して、キャンバス上に RTL を表示します。モジュール参照の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計』 (UG994) を参照してください。
- 非プロジェクト スクリプト フローで IP を作成してカスタマイズし、DCP を含む出力ファイルを生成します。非プロジェクト モードの詳細は、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン フローの概要』 (UG892) を参照してください。
常に XCI ファイルを使用して IP を参照してください。プロジェクト モード フローでも非プロジェクト モード フローでも、IP の DCP ファイルのみを読み込むことはお勧めしません。Vivado 2017.1 リリース前の場合、DCP に制約が含まれますが、それ以降のリリースでは含まれず、ELF ファイルまたは COE ファイル、Tcl スクリプトなど、IP で提供可能で必要となる可能性のあるその他の出力ファイルも含まれません。
AMD IP を Vivado で使用する方法については、 『Vivado Design Suite チュートリアル: IP を使用した設計』 (UG939) を参照してください。