Vivado ツールでは、デザインにデバッグ プローブを追加するのに複数の方法があります。ユーザーは、どのフローがデザイン要件に適しているかを決定する必要があります。使用できるデバッグ フローは次のとおりです。
- HDL インスタンシエーション デバッグ プローブ フロー: デバッグ IP コアを HDL デザインに追加し、HDL ソースの信号を ILA デバッグ コアに接続します。
このフローの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908) のこのセクションを参照してください。
このフローには次のような利点と欠点があります。
- 利点: HDL デザイン レベルでプローブ可能。
- 欠点:
- HDL ソースを修正することにより、デバッグ ネットおよび IP を手動でデザインに追加およびデザインから削除する必要あり。
- デバッグ コアの生成、インスタンシエート、接続の際に間違いやすい。
- ネットリスト挿入デバッグ プローブ フロー (推奨): 合成済みネットリストの信号を ILA デバッグ コア インスタンスに接続します。
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MARK_DEBUG
属性を使用してソース RTL コードでデバッグする信号をマークします。 - 合成済みデザイン ネットリストでネットを右クリックして [Mark Debug]Mark Debugをクリックし、デバッグするネットを選択する。
ネットリスト挿入フローでは、Set up Debug ウィザードを使用して、デザインにデバッグ コアおよびプローブ信号を追加します。
- 利点:
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- 最も柔軟性があり、予測しやすい。
- 異なるデザイン レベル (HDL、合成済みデザイン、システム デザイン) でのプローブが可能。
- HDL ソースを修正する必要なし。
- 欠点: IBERT または JTAG-to-AXI Master コアには使用不可。
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- Tcl ベースのネットリスト挿入フロー:
set_property
Tcl コマンドを使用してデバッグ ネットにMARK_DEBUG
プロパティを設定し、次の Tcl コマンドを使用して合成済みのデザインにデバッグ コアおよびプローブを追加します。-
create_debug_core
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create_debug_port
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connect_debug_port
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