バースト モードのハードウェア協調シミュレーションを実行するには、コンパイル中に自動生成された MATLAB の M コード テストベンチを実行します (ハードウェア協調シミュレーション用のモデルのコンパイルを参照)。
このテストベンチは、ハードウェア協調シミュレーション用にデザインをコンパイルしたときに Target directory で指定したディレクトリにあります。
テストベンチの名前は次のようになります。
- 最上位デザインをコンパイルすると、テストベンチの名前が次のように指定されます。
<design_name>_hwcosim_test.m
- デザインのサブシステムをコンパイルすると、テストベンチの名前が次のように指定されます。
<design_name>_<sub_system>_hwcosim_test.m
注記: ボードに Zynq® SoC デバイスが含まれている場合、ハードウェア協調シミュレーションを実行できるようにするには、 Vitis™ 統合ソフトウェア プラットフォームを Vivado® Design Suite と共にインストールする必要があります。
バースト モードのハードウェア協調シミュレーションを実行するには、次の手順に従います。
- ハードウェア協調シミュレーション実行用にボードを設定します。
- JTAG ハードウェア協調シミュレーションの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続します。
KC705 ボードを使用した JTAG ハードウェア協調シミュレーションの設定手順は、JTAG ハードウェア協調シミュレーション用の KC705 ボードの設定 を参照してください。
- ポイント ツー ポイント イーサネットの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続し、別のケーブルをボードのイーサネット ポートに接続します。ハードウェア協調シミュレーションを実行する際は、ボード上のザイリンクス デバイスを JTAG ポートを使用してプログラムし、プログラムしたデバイスをイーサネット ポートを使用してシミュレーションします。
- JTAG ハードウェア協調シミュレーションの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続します。
- ポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションを実行している場合は、次の手順に従います。
- PC のローカル エリア ネットワークを設定し、ハードウェア協調シミュレーションを実行できるようにします。
この手順は、PC でのローカル エリア ネットワークの設定 を参照してください。
この手順の中で、PC のイーサネット アダプターでデータ伝送にジャンボ フレーム (1500 バイトより大きいフレーム) が使用されるように指定できます。ジャンボ フレームを使用すると、ポイント ツー ポイント イーサネットのハードウェア協調シミュレーションがスピードアップします。ジャンボ フレームの詳細は、ポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションにジャンボ フレームを使用を参照してください。
- PC がファイアウォール内で動作している場合は、ハードウェア協調シミュレーション実行中はファイアウォールをディスエーブルにしてください。
- オプションで、ハードウェア協調シミュレーション実行中は、PC でアンチウィルス プログラムをディスエーブルにします。
- PC のローカル エリア ネットワークを設定し、ハードウェア協調シミュレーションを実行できるようにします。
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MATLAB のコンソールからテストベンチのスクリプトを実行します。テストベンチを実行するには、MATLAB のコンソールを開き、Target
directory で指定したディレクトリに移動して、スクリプトの名前を指定して実行します。
このスクリプトは、ほかの Simulink ソース ブロックまたは MATLAB 変数からザイリンクス Gateway In ブロックに駆動されるスティミュラス データを判断するため Simulink モデルを実行し、ザイリンクス ブロック デザイン (BD) により生成された予測される出力を取り込み、データを個別のデータ ファイルとしてターゲット ディレクトリ (Target directory で指定) にエクスポートします。
<design_name>_<sub_system>_<port_name>.dat
その後、テストベンチを予測出力と比較します。
テストにエラーが発生すると、コンソールにエラーが出力され、次のファイルにエラーが発生した箇所が比較されて出力されます。
<design_name>_<sub_system>_hwcosim_test.result