標準ハードウェア協調シミュレーション (非バースト モード) を実行している場合、Simulink モデルには JTAG またはポイント ツー ポイント イーサネットのハードウェア協調シミュレーション ブロックが含まれます。System Generator によりデザインが FPGA ビットストリームにコンパイルされるときに、このブロックは自動的に作成されます (ハードウェア協調シミュレーション用のモデルのコンパイルを参照)。ブロックは Simulink ライブラリに次のファイル名で保存されます。
<design_name>_hwcosim_lib.slx
ハードウェア協調シミュレーション ブロックは、コンパイル プロセスの最後に Simulink モデルに移動されます。この後の手順で、ハードウェア協調シミュレーションを実行するために Simulink モデルでこのブロックを接続する必要があります。
標準のハードウェア協調シミュレーションを実行するには、次の手順に従います。
- ハードウェア協調シミュレーション ブロックを、入力を供給し、出力を受信する Simulink ブロックに接続します。図 2. Simulink ブロックへの接続
- ハードウェア協調シミュレーション ブロックをダブルクリックし、ブロックのプロパティ ダイアログ ボックスを表示します。注記: JTAG ハードウェア協調シミュレーションとポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションには、それぞれ異なるブロック プロパティがあります。図 3. ハードウェア協調シミュレーション ライブラリ ブロックのプロパティ
- プロパティ ダイアログ ボックスでブロック パラメーターを設定します。
プロパティの詳細は、JTAG ハードウェア協調シミュレーション ブロックのブロック パラメーターまたはイーサネット ハードウェア協調シミュレーション ブロックのブロック パラメーターを参照してください。
- ハードウェア協調シミュレーション実行用にボードを設定します。
- JTAG ハードウェア協調シミュレーションの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続します。
KC705 ボードを使用した JTAG ハードウェア協調シミュレーションの設定手順は、JTAG ハードウェア協調シミュレーション用の KC705 ボードの設定 を参照してください。
- ポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続し、別のケーブルをボードのイーサネット ポートに接続します。ハードウェア協調シミュレーションを実行するときは、ボード上のザイリンクス デバイスは JTAG ポートを使用してプログラムし、プログラムしたデバイスをイーサネット ポートを使用してシミュレーションします。
KC705 または VC707 ボードを使用したポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションのボード設定手順は、ポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーション用の KC705 ボードの設定またはポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーション用の VC707 ボードの設定を参照してください。
- JTAG ハードウェア協調シミュレーションの場合は、ケーブルをボードの JTAG ポートに接続します。
- ポイント ツー ポイント イーサネット ハードウェア協調シミュレーションを実行している場合は、次の手順に従います。
- PC のローカル エリア ネットワークを設定し、ハードウェア協調シミュレーションを実行できるようにします。
この手順は、PC でのローカル エリア ネットワークの設定 を参照してください。
- PC がファイアウォール内で動作している場合は、ハードウェア協調シミュレーション実行中はファイアウォールをディスエーブルにしてください。
- オプションで、ハードウェア協調シミュレーション実行中は、PC でアンチウィルス プログラムをディスエーブルにします。
- PC のローカル エリア ネットワークを設定し、ハードウェア協調シミュレーションを実行できるようにします。
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Simulink モデルで、 をクリックするか、またはツールバーの Run ボタンをクリックして、モデルおよびハードウェアをシミュレーションします。図 4. [Run] ボタン
シミュレーションを実行すると、Simulink モデルの System Generator デザイン (またはサブシステム) と、ターゲット ボード上のザイリンクス デバイスの両方がシミュレーションされます。2 つのシミュレーション結果を比較して、ハードウェアにインプリメントされたデザインが予測どおりに動作するかどうかを判断できます。