CSV ファイルでの差動ペア - 2023.2 日本語 - 2023.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: I/O およびクロック プランニング (UG899)

Document ID
UG899
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語
CSV ファイルで差動ペアを定義するプロパティは複数あります。
  • [Signal Name]
  • [DiffPair Signal]
  • [DiffPair Type]
  • [I/O Standard]

CSV ファイルの上記以外の値は、差動ペアを検証するために使用され、互換性があることは確認されますが、差動ペアの定義には使用されません。CSV ファイルでは、差動ペアを次の方法で定義します。

[Diff Pair]
差動ペアを構成する 2 つの信号を直接定義します。ポート エントリが 2 つあり、一方の [DiffPair Signal] の値がもう一方の [Signal Name] の値にリンクされていて、[DiffPair Type] で一方に N、もう一方に P を指定します。差動ペアを作成すると、[I/O Standard] などのプロパティと互換性があるかどうかがツールによりチェックされます。
[Single-Link Diff Pair]
ポート エントリが 2 つあり、[DiffPair Type] で一方のポートに N、もう一方のポートに P が指定されていますが、片方のポートだけ [DiffPair Signal] の値がもう一方の [Signal Name] の値にリンクされています。この場合、ほかのすべてのプロパティに互換性があれば、差動ペアが作成されます。
[Single Port Diff Pair]
ポート エントリは 1 つで、[I/O Standard] に差動規格、[DiffPair Type] に値が指定されていて、[DiffPair Signal] に指定されている信号は CSV ファイルに表示されません。この場合、このポート エントリのすべてのプロパティに一致する差動ペアの N 側または P 側がツールにより作成されます。
[Inferred Diff Pair]
ポート エントリは 2 つあり、DIFF_HSTL、DIFF_SSTL などの差動 I/O 規格を指定し、[Signal Names] に N 側と P 側が推論されるような名前を指定します。この場合、すべてのプロパティに互換性があれば、差動ペアが推論されます。