以前のリリースの Vivado Design Suite では、IP をカスタマイズするときにすべての I/O を割り当てる必要がありました。その結果の制約は、IP と共に読み取り専用の XDC ファイルに保存されていました。I/O 割り当てを変更するには、IP をカスタマイズし直す必要がありました。また、これらの制約は、デザインの残りの部分の I/O 割り当ておよび検証時に必ずしも表示されませんでした。2015.1 リリースから、メモリの I/O 割り当てをデザインのほかのポートと共に Vivado IDE の [I/O Planning] レイアウトで実行できるようになっています。メモリ IP のカスタマイズには含まれなくなりました。このツールは「Advanced I/O Planner」と呼ばれ、XPIO SelectIO™ インターフェイスが追加されています。すべての I/O を一度に配置し、I/O の配置とパッキングを最適化します。
この新しいメモリ IP の I/O 割り当て方法により、次が可能になります。
- メモリ IP を再生成せずにメモリの I/O ポートに変更を加えることが可能。
- メモリ IP を再生成せずに、メモリ IP で異なるピン配置の異なるデバイスをターゲットにすることが可能。
- 1 つの環境で複数のメモリ コントローラーの I/O プランニングを同時に実行。
- メモリ ポートの割り当てを、IP の読み取り専用ファイルではなく、デザインの最上位 XDC 制約ファイルに定義および保存。
- XDC 制約を変更または置き換えることによりメモリの I/O ポートの割り当てを変更。