PCB 設計では、システム レベルのシグナル インテグリティの理解を深めるため、IBIS モデルを使用したデザインのシミュレーションが必要な場合がよくあります。クロストーク、グランド バウンス、SSN などのシグナル インテグリティの問題について考慮する必要があります。IBIS モデルを使用すると、パッケージ デバイスの I/V カーブおよび寄生情報などの特性化に役立ちます。
ヒント: 汎用 IBIS モデルは、ザイリンクス ウェブサイトのダウンロード ページからダウンロードできます。
Vivado IDE からは、デザインおよびピンごとのパッケージ データから IBIS モデルを生成できます。Vivado IDE は、デザインのネットリストおよびインプリメンテーションの詳細を使用し、その情報とピンごとの寄生パッケージ情報を統合して、そのデザイン専用のカスタム IBIS モデルを作成します。
デザイン解析に使用する IBIS ファイルをエクスポートするには、エラボレート済みデザイン、合成済みデザイン、またはインプリメント済みデザインが開いている状態で次を実行します。
- をクリックします。
-
Export IBIS
Model ダイアログ ボックスで次のオプションを設定し、OK をクリックします。
- Output File
- 出力される IBIS ファイルのファイル名とパスを指定します。
- Include all models
- デバイスで使用可能な I/O バッファー モデルをすべて含みます。デフォルトでは、デザインで使用されるバッファー モデルのみが含まれます。
- Disable per pin modeling
- パッケージのピンごとのモデル記述を含めないようにします。これは、デバイスのダイ パッドからパッケージ ピンまでのパスです。オフにすると、パッケージは、すべてのピンに適用される 1 つの RLC 伝送ライン モデルに削減され、IBIS ファイルの [Package] セクションで定義されます。
- Maximum length of signal names
- 信号名の長さを指定した文字数に制限し、それより長い場合は切り捨てます。
- 40
- 信号名の長さが IBIS バージョン 4.2 でサポートされる 40 文字までに制限されます (デフォルト)。
- 20
- 信号名の長さが 20 文字までに制限されます。
- Unlimited
- 信号名の長さに制限はありません。
- Updated generic IBIS model file
- デバイス用の IBIS モデル ファイルを指定します (オプション)。このファイルが、インストール ディレクトリの parts ディレクトリに含まれる IBIS モデルの代わりに使用されます。重要: インストールに IBIS モデルが含まれないデバイスを使用する場合は、ここで IBIS モデル ファイルを指定する必要があります。
- Updated parasitic package data file
- ピンごとの抽出に使用する寄生パッケージ ファイル (.pkg) を指定します (オプション)。このファイルが、インストール ディレクトリの parts ディレクトリに含まれる寄生パッケージ ファイルの代わりに使用されます。重要: インストールに IBIS モデルが含まれないデバイスを使用する場合は、ここで寄生パッケージ ファイルを指定する必要があります。
- Component Name
- デフォルト値 (デバイス ファミリ) を変更する新しいコンポーネント名を指定します (オプション)。