デバイス制約の設定 - 2023.2 日本語 - 2023.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: I/O およびクロック プランニング (UG899)

Document ID
UG899
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

[Device Constraints] ウィンドウでは、DCI_ CASCADE および INTERNAL_VREF などの制約を設定できます。AMD デバイスには、さまざまな規格のインターフェイスをサポートするコンフィギュレーション可能な SelectIO™ インターフェイス ドライバーおよびレシーバーが含まれます。この機能には、出力駆動電流およびスルー レートのプログラマブル制御、デジタル制御インピーダンス (DCI) を使用したオンチップ終端、基準電圧 (INTERNAL_VREF) を内部生成する機能などが含まれます。

伝送ラインの特性インピーダンスを一致させるため、I/O 規格によって、AMD DCI でドライバーの出力インピーダンスを制御するか、ドライバー、レシーバー、またはその両方に並列終端を追加できます。DCI は I/O バンク内のインピーダンスを動的に調整し、VRN および VRP ピンに配置されている外部精度基準抵抗にキャリブレーションします。これは、プロセスのばらつきや温度および電源電圧の変動による I/O インピーダンスの変化を補正します。DCI では、各 I/O バンクの 2 つの多目的基準ピンを使用して、ドライバーのインピーダンスまたはバンクのすべての I/O の並列終端値を制御します。

差動入力バッファーを使用するシングルエンド I/O 規格には、VREF が必要です。I/O バンクに VREF が必要な場合は、バンクの次のピンを VVREF 電源入力として使用します。

  • UltraScale アーキテクチャ ベース デバイス: 専用 VREF ピン
  • 7 シリーズ デバイス: 2 つの多機能 VREF ピン

または、INTERNAL_VREF 制約を使用して内部 VREF を生成することもできます。内部基準電圧を使用すると、PCB 上で特定の VREF 電源レールを提供する必要がなくなり、I/O バンク内の多目的 VREF ピンをほかの I/O ポート割り当てに使用できるようになります。各 I/O バンクには 1 つの VREF プレーンがあり、INTERNAL_VREF を使用してバンク全体に 1 つの電圧レベルを設定できます。

詳細は、ご使用のデバイスによって 『7 シリーズ FPGA SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG471) または 『UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド 』 (UG571) を参照してください。

図 1. [Device Constraints] ウィンドウ