[Force Clock] - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

Force Clock コマンドを使用すると、クロック信号のように指定期間 2 つのステート間を指定レートでトグルする値を、信号に割り当てることができます。Objects ウィンドウで Force Clock コマンドをクリックすると、次の図に示す Force Clock ダイアログ ボックスが開きます。

図 1. Force Clock ダイアログ ボックス

Force Clock ダイアログ ボックスには、次のオプションがあります。

  • Signal name: デフォルトの信号名 (Objects ウィンドウまたは波形で選択したアイテムの完全パス名) を表示します。
    ヒント: Force Clock コマンドは、クロック信号だけでなく、任意の信号に適用して切り替わる値を定義できます。
  • Value radix: 選択した信号の基数を指定します。ドロップダウン リストから BinaryHexadecimalUnsigned DecimalSigned DecimalSigned MagnitudeOctalASCII のいずれかの基数を選択します。
  • Leading edge value: クロック パターンの最初のエッジを指定します。[Value radix] で定義した基数が使用されます。
  • Trailing edge value: クロック パターンの 2 番目のエッジを指定します。[Value radix] で定義した基数が使用されます。
  • Starting after time offset: 現在のシミュレーションから指定した時間後に force コマンドを開始します。デフォルトの開始時間は 0 です。時間は、10 や 10 ns のように、文字列で指定できます。単位を付けずに数値だけ入力すると、Vivado シミュレータでデフォルトのユーザー単位が使用されます。
  • Cancel after time offset: 現在のシミュレーションから指定した時間後に force コマンドをキャンセルします。時間は、10 や 10 ns のように、文字列で指定できます。単位を付けずに数値だけ入力すると、Vivado シミュレータでデフォルトのシミュレーション時間単位が使用されます。
  • Duty cycle (%): クロック パルスがアクティブ ステートである時間の割合を % で指定します。使用できる値は 0 ~ 100 で、デフォルト値は 50 です。
  • Period: クロック パルスの長さを時間で指定します。時間は、10 や 10 ns のように、文字列で指定できます。
    注記: 基数の詳細は、デフォルト基数の変更およびアナログ波形の使用を参照してください。

Tcl コマンド例:

add_force /testbench/TENSOUT -radix bin {0} {1} -repeat_every 10ns -cancel_after 3us