Manage IP プロジェクトには、カスタマイズした IP を集めたリポジトリを作成して管理する機能があります。Manage IP プロジェクトの詳細は、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP を使用した設計』 (UG896) のこのセクションを参照してください。Manage IP プロジェクトの IP 出力ファイルを生成すると、前述のように、Vivado ツールで export_ip_user_files
コマンドを使用して各 IP のシミュレーション スクリプトも生成されます。
上記の Manage IP プロジェクトには、blk_mem_gen_0、c_addsub_0、fifo_generator_0、xdma_0 という 4 つのカスタマイズ IP が含まれています。このプロジェクトの場合、Vivado Design Suite で次の図に示すように ip_user_files フォルダーが作成されます。
ip_user_files フォルダーは、前述のように export_ip_user_files
コマンドを実行すると生成されます。Manage IP プロジェクトでこのコマンドを実行すると、プロジェクト内のすべての IP が処理され、IP の合成およびシミュレーションに必要なスクリプトおよびその他のファイルが生成されます。ip_user_files フォルダーには、バッチ シミュレーションに使用されるスクリプトのほか、シミュレーションのサポートに必要なダイナミックおよびスタティック IP ファイルが含まれます。
ユーザーのターゲット シミュレータまたはすべてのサポートされるシミュレータ用のシミュレーション スクリプトは、Manage IP プロジェクトのエクスポート に示すように ./sim_scripts に含まれます。ターゲット シミュレータのフォルダーに移動し、compile
、elaborate
、および simulate
スクリプトをシミュレーション フローに組み込むことができます。
Vivado ツールでは、デザイン内の複数の IP およびブロック デザインで使用されるすべての共有シミュレーション ファイルが ./ipstatic という 1 つのフォルダーにまとめられます。カスタマイズ IP の特性によって異なるダイナミック ファイルは、./ip フォルダーに含まれます。