UNIFAST ライブラリは RTL ビヘイビアー シミュレーションで使用可能なオプションのライブラリで、シミュレーションの実行時間を短縮します。
重要: UNIFAST ライブラリは論理シミュレーションで使用できるオプションのライブラリで、シミュレーションを高速化します。UNIFAST ライブラリは 7 シリーズ デバイスでのみサポートされています。UltraScale 以降のデバイス アーキテクチャでは、すべての最適化が UNISIM ライブラリにデフォルトで組み込まれているので、UNIFAST はサポートされません。UNIFAST ライブラリには、フル モデルで使用可能なチェック/機能がすべて含まれているわけではないので、サインオフ シミュレーションには使用できません。
推奨: デザインの最初の検証には UNIFAST ライブラリを使用し、完全な検証には UNISIM ライブラリを実行してください。
シミュレーション時間の短縮は、シミュレーション モードのプリミティブ機能のサブセットをサポートすることで達成されます。
注記: このシミュレーション モデルでは、サポートされない属性値のみがチェックされます。
MMCME2
シミュレーションの実行時間を短縮するため、高速の MMCME2 シミュレーション モデルではフル モデルと比較して次の点が変更されています。
- 基本的なクロック生成機能のみが含まれます。DRP、ファイン位相シフト、クロック停止およびクロック カスケードなどのその他の機能はサポートされません。
- 入力クロックは、周波数および位相が変更されておらず、安定していると想定されます。入力クロック周波数のサンプリングは、LOCKED 信号が High にアサートされると停止します。
- 出力クロック周波数、位相、デューティ サイクルおよびその他の機能は、入力クロック周波数とパラメーター設定から直接計算されます。 注記: 出力クロック周波数は、input-to-VCO クロックからは生成されません。
- 標準の MMCME2 シミュレーション モデルと高速の MMCME2 シミュレーション モデルの LOCKED 信号のアサート時間は異なります。
- 標準モデルの LOCKED アサート時間は、M および D 設定によって異なります。M および D の値が大きいと、標準 MMCME2 シミュレーション モデルのロック時間が比較的長くなります。
- 高速シミュレーション モデルの LOCKED アサート時間は短かくなっています。
DSP48E1
シミュレーション実行時間を短縮するため、高速 DSP48E1 シミュレーション モデルでは次の機能がフル モデルから削除されています。
- パターン検出
- OverFlow/UnderFlow
- DRP インターフェイスのサポート
GTHE2_CHANNEL/GTHE2_COMMON
シミュレーション実行時間を短縮するため、高速 GTHE2 シミュレーション モデルでは次の機能が異なっています。
- GTH リンクは、近端と遠端のリンク パートナー間で PPM (Parts Per Million) レートの差なしで同期する必要があります。
- GTH を介したレイテンシのハードウェア操作とのサイクル精度は高くありません。
- DRP プロダクション リセット シーケンスはシミュレーションできません。UNIFAST モデルを使用する場合は、これをバイパスしてください。