グローバル セットおよびリセット ネット - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

コンフィギュレーション中には、専用グローバル セット/リセット (GSR) 信号がアサートされます。GSR 信号はデバイスのコンフィギュレーションが終了するとディアサートされます。すべてのフリップフロップおよびラッチはこのリセットを受信し、レジスタの定義方法によって、セットまたはリセットされます。

コンフィギュレーション後に GSR ネットにアクセスすることはできますが、手動リセットの代わりに GSR 回路を使用しないでください。これは、FPGA デバイスではシステム リセットなどのファンアウトの大きい信号に対して、高速バックボーン配線が提供されているからです。このバックボーン配線は専用 GSR 回路よりも高速で、GSR 信号を転送する専用グローバル配線よりも簡単に解析できます。

合成後およびインプリメンテーション後のシミュレーションでは、GSR 信号は自動的に最初の 100 ns 間アサートされ、コンフィギュレーション後に発生するリセットがシミュレーションされます。

オプションで、GSR パルスを合成前の論理シミュレーションで供給できますが、すべてのレジスタをリセットするローカル リセットがデザインに含まれている場合は必要ありません。

ヒント: テストベンチを作成する際は、合成後およびインプリメンテーション後のシミュレーションでは GSR パルスが自動的に発生することを考慮してください。このパルスにより、すべてのレジスタがシミュレーションの最初の 100 ns 間リセット状態になります。
注記: デザインで ICAP プリミティブが使用される場合、GSR はその時点で 1.281 us 間続きます。