バッチ ファイルのカスタム Tcl コマンドをプロジェクトに追加して、それらの Tcl コマンドがシミュレーションで実行されるようにできます。これらのコマンドはシミュレーション開始後に実行されます。このプロセスは次のようになります。
- シミュレーション ソース ファイルに追加するシミュレーション コマンドを含む Tcl スクリプトを作成します。たとえば、1,000 ns 間実行するシミュレーションがあり、実行時間を長くする場合、次のコマンドを含むファイルを作成します。
run 5us
デフォルトでは最上位の信号のみが波形に追加されますが、最上位にない信号を監視する場合は、post.tcl スクリプトにこれらの信号を追加します。次に例を示します。
add_wave/top/I1/<signalName>
- このファイルを「post.tcl」という名前を付けて保存します。
- Flow Navigator で [Add Sources] をクリックして Add Sources ウィザードを起動し、Add or Create Simulation Sources をオンにします。
-
post.tcl ファイルをシミュレーション ソースとして Vivado Design Suite プロジェクトに追加します。次の図に示すように、[Simulation Sources] フォルダーに post.tcl ファイルが表示されます。
- [Simulation] ツールバーの Relaunch ボタン をクリックします。
元の時間に post.tcl ファイルで指定された時間が追加された時間シミュレーションが実行されます。Vivado シミュレータは、そのコマンドをすべて実行した後に、post.tcl ファイルを自動的に呼び出します。