デザインに存在するプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加できます。プロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加すると、シミュレーション時間がどれだけ経過していても、Vivado シミュレータでシミュレーション時間 0 からプロトコル インスタンス入力のプロトコル解析が実行されます。プロトコル解析では波形データベース (WDB) が利用されるので、プロトコル インスタンス入力をトレースするよう設定したりプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加したりしなくても、すべてのプロトコル インスタンスの入力が波形データベースで常にトレースされます。
AXI インターフェイスを Vivado シミュレータで表示するよう IP インテグレーターでマークで説明されている IP インテグレーター ブロック デザインで AXI インターフェイスをマークする方法に加え、[Objects] ウィンドウまたは Tcl コマンドを使用してプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加できます。
重要: プロトコル インスタンスはコンピューター リソースを多量に使用することがあるので、必要なプロトコル インスタンスのみを追加することをお勧めします。シミュレーション中にプロトコル インスタンスを追加できるので、データを逃すことはありません。
[Objects] ウィンドウを使用してプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加するには、次の手順を実行します。
- [Objects] ウィンドウでのプロトコル インスタンスの検索を参照して [Objects] ウィンドウでプロトコル インスタンスを検索します。
- 次のいずれかの方法を使用してプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加します。
- プロトコル インスタンスを右クリックし、Add to Wave をクリックします。
- プロトコル インスタンスを波形ウィンドウの [Name] 列にドラッグ アンド ドロップします。
Tcl コマンドを使用してプロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加するには、次の手順を実行します。
- Vivado シミュレータでのプロトコル インスタンスの検索を参照して [Objects] ウィンドウでプロトコル インスタンスを検索します。
- プロトコル インスタンス パスをクリップボードにコピーします。
- [Objects] ウィンドウでプロトコル インスタンスを検索した場合は、プロトコル インスタンスをクリックして選択し、プロトコル インスタンス パスをコピーします。
- Tcl コンソールでプロトコル インスタンスを検索した場合は、マウスを使用してプロトコル インスタンス パスを選択してコピーします。
-
get_objects
Tcl コンソールを使用してプロトコル インスタンスを検索した場合は、Tcl コンソールでマウスを使用してプロトコル インスタンス パスのテキストを選択してコピーします。または、次のセクションで説明されているようにオブジェクトを取得できます。
- 「
add_wave
」と入力してその後にプロトコル インスタンス名をコピーします。
ヒント: プロトコル インスタンス パスに特殊文字が含まれている場合は、パスを二重波かっこで囲みます (例:
add_wave
{{path}}
)。