波形設定での値の検索 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

Find ツールバーを使用すると、1 つまたは複数の波形で特定の値を検索できます。完全に一致する値 (23FF など) またはあるパターンに一致する値 (最初の 2 桁が 23 で 4 桁目が F など) を検索できます。

図 1. Find Value オプションと Find ツールバー

重要: この検索機能では、logic 型のスカラーおよびベクター (1-D) 波形オブジェクトのみがサポートされます。logic 型には、Verilog/SystemVerilog の 2 値および 4 値型、VHDL の bit および std_logic 型が含まれます。

検索を実行するには、次の手順に従います。

  1. Name 列で、デザイン波形オブジェクト (波形を持つ波形オブジェクト) を 1 つまたは複数選択します。
  2. Name 列または Value 列で選択した波形オブジェクトを右クリックして Find Value をクリックし、Find ツールバーを表示します。
  3. Find ツールバーで、Radix ドロップダウン リストから検索する値の基数を選択します。検索機能では、次の基数がサポートされます。
    • [Binary] (2 進数)
    • [Hexadecimal] (16 進数)
    • [Octal] (8 進数)
    • [Unsigned Decimal] (符号なし 10 進数)
    • [Signed Decimal] (符号付き 10 進数)
  4. Find ツールバーの空のテキスト ボックスに、選択した基数で有効な値のパターンを入力します。有効な値には、数値、VHDL MVL 9 リテラル (U、X、0、1、Z、W、L、H、-)、および Verilog リテラル (0、1、x、z) があります。
    注記: 無効な値を入力すると、テキスト ボックスが赤くなり、ツール ヒントにエラー メッセージが表示されます。有効な値は、基数によって異なります。たとえば基数として Octal を選択した場合、有効な値は 0 ~ 7 です。基数として [Hexadecimal] を選択した場合、有効な値は 0 ~ 9 および A ~ F (または a ~ f) です。任意の値を指定するため、ピリオド (.) を使用できます。たとえば、8 進数パターン「12.4」は 1234、1204 などを検索します。
  5. Match ドロップダウン リストから次のいずれかの一致スタイルを選択します。
    • Exact: テキスト ボックスに入力した値と桁数も含め完全に一致する値のみを検索します。たとえば、値パターン「1234」は波形内の 1234 を検索しますが、123 や 12345 などは検索しません。
      ヒント: Exact 一致スタイルでは、冒頭の 0 は省略できます。たとえば、波形で値 0023 を検索するには、0023 と入力することもできますが、単に 23 とも入力できます。
    • Beginning: テキスト ボックスに入力した値と冒頭部分が一致する値を検索します。たとえば、値パターン「1234」は波形内の 1234 および 12345 を検索しますが、1235 や 123 などは検索しません。このオプションは、基数の BinaryOctal および Hexadecimal でのみ設定可能です。
    • End: テキスト ボックスに入力した値と末尾部分が一致する値を検索します。たとえば、値パターン「1234」は波形内の 1234 および 91234 を検索しますが、1235 や 234 などは検索しません。このオプションは、基数の BinaryOctal および Hexadecimal でのみ設定可能です。
    • Next ボタンをクリックするか Enter キーを押してメイン カーソルを次の一致に移動するか、Previous ボタンをクリックしてメイン カーソルを前の一致に移動します。複数の波形オブジェクトを選択している場合、カーソルは選択している波形オブジェクトのいずれかの一番近い一致に移動します。
      ヒント: 指定した方向に一致がない場合、カーソルは移動せず、ツールバーの右の方に値が見つからないことを示すメッセージが表示されます。