RAM のパイプライン処理 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 合成 (UG901)

Document ID
UG901
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語

UltraRAM (URAM) では、RAM へのパイプライン レジスタがサポートされます。これは、複数の UltraRAM を使用して非常に大型の RAM を作成する際に特に便利です。RAM を完全にパイプライン処理するには、RTL で RAM の出力にレジスタを追加する必要があります。使用するパイプライン レジスタの数を計算するには、RAM マトリックスの行数と列数を加算します。

注記: ツールではパイプライン レジスタは自動的に作成されません。Vivado 合成でパイプライン レジスタが使用されるようにするには、RTL コードに記述する必要があります。

合成ログ ファイルには URAM に関するセクションがあり、RAM マトリックスを作成するのに使用された行数と列数が示されます。このセクションを使用して、RTL にパイプライン レジスタを追加できます。

マトリックスの行数および列数を自分で計算する場合は、UltraRAM が常に 4 K x 72 に設定されることに注目してください。

行数を計算するには、RTL の RAM のアドレス空間を 4K で除算します。この結果が CASCADE_HEIGHT で指定されている値より大きい場合は、余分な RAM を削除し、ログの新しい列で開始します。