バイト ライト イネーブル (ブロック RAM) - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 合成 (UG901)

Document ID
UG901
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語

AMD では、ブロック RAM でバイト ライト イネーブルをサポートしています。ブロック RAM のバイト ライト イネーブルは、次の目的で使用します。

  • RAM へのデータ書き込みを高度に制御
  • アドレス指定されたメモリの書き込み可能な 8 ビット部分を個別に指定

HDL モデリングと推論の視点から考えると、この概念は列ベースの書き込みとして記述するのが最適です。

  • RAM は、同じサイズの列の集合と考えます。
  • 書き込みサイクル中は、これらの各列への書き込みを個別に制御します。

Vivado 合成の推論では、ブロック RAM のバイト ライト イネーブル機能を活用できます。記述された RAM は、次の条件を満たしていれば、バイト ライト イネーブル機能を使用してブロック RAM リソースにインプリメントされます。

  • 書き込み列幅が同じ
  • 設定可能な書き込み列幅: 8 ビット、9 ビット、16 ビット、18 ビット (8 ビットまたは 9 ビットの倍数)

5 ビットや 12 ビットなどの上記以外の書き込み列幅 (8 ビットまたは 9 ビットの倍数以外) を設定すると、Vivado 合成では各列に個別の RAM が使用されます。

  • 書き込み列数: 任意
  • サポートされる読み出し/書き込み同期モード: Read-First、Write-First、No-Change