ブロック レベル フロー オプション - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 合成 (UG901)

Document ID
UG901
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語

ブロック レベル フローでは、ツールで提供される定義済みストラテジの一部がサポートされます。使用可能なストラテジは、DEFAULTAREA_OPTIMIZEDALTERNATE_ROUTABILITYPERFORMANCE_OPTIMIZED です。XDC 制約構文は、次のようになります。

set_property BLOCK_SYNTH.STRATEGY {<value>} [get_cells <inst_name>]

次の表に、サポートされている Vivado ブロック合成設定を示します。

表 1. Vivado ブロックの合成設定
オプション 種類 説明
RETIMING 整数 0/1
  • 0: リタイミングをディスエーブルにします。
  • 1: リタイミングをイネーブルにします。
ADDER_THRESHOLD 整数 4 ~ 128 キャリー チェーンを推論する加算器サイズのしきい値を変更します。
  • 値を大きくすると、LUT が多くなります。
  • 値を小さくすると、キャリー チェーンが多くなります。
しきい値は、加算器オペランドのサイズを加算することにより算出されます。指定する値は、入力幅の合計以上にする必要があります。
COMPARATOR_THRESHOLD 整数 4 ~ 128 キャリー チェーンを推論するコンパレータ サイズのしきい値を変更します。
  • 値を大きくすると、LUT が多くなります。
  • 値を小さくすると、キャリー チェーンが多くなります。
SHREG_MIN_SIZE 整数 3 ~ 32 SRL プリミティブを推論するレジスタ チェーン サイズのしきい値を変更します。
  • 値を大きくすると、レジスタが多くなります。
  • 値を小さくすると、SRL が多くなります。
FSM_EXTRACTION 文字列

OFF

ONE_HOT

SEQUENTIAL

GRAY

JOHNSON

AUTO

合成ツールで推論されるステート マシンのエンコードを設定します。
LUT_COMBINING 整数 0/1
  • 0: LUT の組み合わせをディスエーブルにします。
  • 1: LUT の組み合わせをイネーブルにします。
CONTROL_SET_THRESHOLD 整数 0 ~ 128 制御信号を持つレジスタを推論する制御信号のファンアウトを指定します。
  • 値を大きくすると、制御信号のロジックが少なくなり、フリップフロップの D 入力のロジックが多くなります。
  • 値を小さくすると、制御信号が多くなり、D 入力のロジックが少なくなります。
MAX_LUT_INPUT 整数 4 ~ 6
  • 4: LUT5 または LUT6 プリミティブは推論されません。
  • 5: LUT6 プリミティブは推論されません。
  • 6: すべての LUT を推論可能です。
MUXF_MAPPING 整数 0/1
  • 0: MUXF7、MUXF8、MUXF9 の推論をディスエーブルにします。
  • 1: MUXF7、MUXF8、MUXF9 の推論をイネーブルにします。
KEEP_EQUIVALENT_REGISTER 整数 0/1
  • 0: 等価レジスタを統合します。
  • 1: 等価レジスタを保持します。
PRESERVE_BOUNDARY 整数 あらゆる数値 このオプションは、インクリメンタル合成を使用している場合にのみ使用できます。変化することがわかっている階層をマークするために使用します。このオプションを使用すると、階層がスタティックになり、インクリメンタル フローが使用できるようになります。このオプションを設定しただけでは十分ではないので、指定する値は影響しません。
LOGIC_COMPACTION 整数 1 より少ないスライスを使用してロジックがコンパクトになるように CARRY チェーンと LUT を並べ替えます。
SRL_STYLE 文字列

REGISTER

SRL

SRL_REG

REG_SRL

REG_SRL_REG

推論された SRL のデフォルト インプリメンテーションを設定します。