> set_false_path -from [get_clocks clkA] -to [get_clocks clkB]
> set_max_delay 1 -from [get_clocks clkA] -to [get_clocks clkB] -reset_path
クロック clkA
および clkB
間のパスに、パス要件が 1 ns の最大遅延が付きます。最大遅延は、-from
/-to
と同じ引数を使用して定義され、-reset_path
を指定していると、フォルス パスよりも優先されるようになります。
> set_false_path -from [get_clocks clkA] -to [get_clocks clkB]
> set_max_delay 1 -from [get_pins reg0/CLK] -to [get_pins reg1/D] -reset_path
reg0
/CLK
と reg1
/D
間のパスには、その制約の優先順位が最大遅延よりも高いため、フォルス パスになります。-reset_path
は -from
/-to
と同じ引数で定義されていないので、その有無に関係なく最大遅延がフォルス パスよりも優先されることはありません。
推奨: タイミング解析の結果が優先順位によって決定されるのを回避し、制約の効果を検証しやすくするため、同じパスに複数のタイミング例外を使用することは避けてください。
report_exceptions
コマンドを使用してタイミング例外を検証することをお勧めします。このコマンドを実行すると、どのタイミング例外が無効になり無視されているかがわかります。詳細は、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906)を参照してください。
制約にオブジェクトではなく文字列が渡される場合は、Tcl インタープリターは次の順序でオブジェクトで文字列を検索します。
- ポート
- ピン
- セル
- ネット
検索はすべてのオブジェクトに対して実行されるわけではなく、あるタイプで文字列パターンに一致するオブジェクトが見つかると、リストの後の方にある別のタイプのオブジェクトに同じ文字列パターンに一致するオブジェクトがあっても、最初に見つかったタイプのオブジェクトが返されます。