異なるコーナー、遅延、特定のクロック関係に対して追加のクロックのばらつきを定義するには、set_clock_uncertainty
コマンドを使用します。これは、タイミングの観点から、デザインの部分にゆとりをもたせる便利な方法です。
制約の順序にかかわらず、クロック間のばらつきが単純なクロックのばらつきよりも優先されます。次の例では、クロック clk1
にクロックのばらつき 1.0 ns が後に設定されていますが、クロック clk1
から clk2
へのタイミング パスにクロックのばらつき 2.0 ns が設定されています。
set_clock_uncertainty 2.0 -from [get_clocks clk1] -to [get_clocks clk2] set_clock_uncertainty 1.0 [get_clocks clk1]
クロック間のばらつきを 2 つのクロック ドメイン間で定義する際は、次のようにクロック ドメインで可能性のあるすべての相互関係を含めるようにしてください。
-
clk1
からclk2
-
clk2
からclk1