-datapath_only
オプションが使用されていない場合、パスに最大遅延制約を設定しても、そのパスの最小要件は変更されません。そのパスのホールド (リムーバル) チェックはデフォルトのままです。
注記:
-datapath_only
に set_max_delay
オプションを使用すると、そのパスでホールド要件が無視されます (set_false_path -hold
内部制約がいくつか生成されます)。同様に、パスに最小遅延制約を設定しても、デフォルトのセットアップ (リカバリ) チェックは変更されません。
たとえば、あるパスに最大遅延要件だけがある場合は、そのパスには set_max_delay
と set_false_path
コマンドを組み合わせて制約を設定できます。次に例を示します。
set_max_delay 5 -from [get_pins FD1/C] -to [get_pins FD2/D] set_false_path -hold -from [get_pins FD1/C] -to [get_pins FD2/D]
上記の例では、始点が FD1/C で終点が FD2/D のパスに、5 ns のセットアップ要件が設定されます。set_false_path
コマンドがあるので、最小要件はありません。