マルチプロセッサ システムでは、Vivado ツールで DRC レポート、スタティック タイミング解析、配置、配線などのプロセスを高速化するためマルチスレッドが使用されます。同時に使用される最大スレッド数は、プロセッサの数、タスクによって異なります。タスクによって使用される最大スレッド数は、次のとおりです。
- DRC レポート: 8
- スタティック タイミング解析: 8
- 配置: 8
- 配線: 8
- 物理最適化: 8
同時に実行可能なスレッドのデフォルト最大数は、OS によって異なります。Windows システムでは 2 で、Linux システムではデフォルトは 8 です。この値は、general.maxThreads
というパラメーターを使用して変更できます。制限を変更するには、次の Tcl コマンドを使用します。
Vivado% set_param general.maxThreads <new limit>
<new limit> に有効な値は、1 ~ 8 の整数値です。
Windows システムでの Tcl 例:
Vivado% set_param general.maxThreads 2
この場合、プロセッサ数または実行されるタスクにかかわらず、すべてのタスクで使用されるスレッドの最大数は 2 です。システムに 8 個以上のプロセッサがある場合、タスクで使用される最大スレッド数を 8 に設定できます。
Vivado% set_param general.maxThreads 8
同時に使用可能なスレッド数は、次の最小の値になります。
- プロセッサの最大数
- タスクの制限スレッド数
- 一般制限スレッド数