デザイン全体を配線する際に -directive オプションで指示子を指定すると、route_design
コマンドを異なるモードで実行できます。一度に指定できる指示子は 1 つのみです。-directive オプションは、最適化の競合を回避するため、ほかのほとんどのオプションとは共に使用できません。次の指示子があります。
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Explore
- 初期配線の後、異なるクリティカル パス配線を試します。
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AggressiveExplore
- 元のタイミング バジェットを維持しながら、さらに多くのクリティカル パス配線を試します。タイミング制約を満たすためにより積極的な最適化しきい値が使用されるので、Explore 指示子の場合よりも実行時間が大幅に長くなる可能性があります。
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NoTimingRelaxation
- 配線を完了するためにタイミングを緩和しないようにします。配線でタイミング満たすのが困難である場合、元のタイミング制約を満たすため実行時間が長くなります。
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MoreGlobalIterations
- 最終段階だけでなく、すべての段階で詳細なタイミング解析を使用し、タイミングの向上が少しであってもグローバル反復を実行します。
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HigherDelayCost
- 配線の内部コスト関数を調整して反復実行で遅延に焦点を置き、コンパイル時間が長くなる代わりにパフォーマンスを向上します。
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RuntimeOptimized
- 反復回数を少なくし、デザイン パフォーマンスよりも実行時間を短縮することを優先します。
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AlternateCLBRouting
- 実行時間は長いが配線の密集を緩和する代替配線アルゴリズムを選択します。
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Quick
- 有効なデザインを得るために、最も高速な、タイミング ドリブンでない、最低限の配置をコンパイルします。
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Default
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route_design
をデフォルト設定で実行します。
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RQS
- report_qor_suggestion ストラテジ推奨項目で指定した指示子が route_design で選択されるようにします。この指示子を呼び出す前に、ストラテジ推奨項目を含む RQS ファイルを読み出す必要があります。