次の図に、物理最適化の変更を配置前のネットリストに組み込むデザイン フローを示します。
2 つの run があり、元の run (Original Run) では、phys_opt_design
の後に place_design
を実行します。再実行 run (Replay Run) では、配置の前に phys_opt_design
を実行します。
元の run の後、Tcl コマンド phys_opt_design
を使用して、write_iphys_opt_tcl
の最適化を Tcl スクリプト ファイルに保存します。このスクリプトには一連の iphys_opt_design
Tcl コマンドが含まれており、元の run で phys_opt_design
により実行されたデザインの変更を再実行します。最適化はメモリ内の現在のデザインから保存するか、phys_opt_design
で最適化が実行されたインプリメント済みデザインまたはチェックポイントを開いて保存できます。
再実行 run にも、同じデザインと制約を使用します。place_design
を実行する前に、read_iphys_opt_tcl
コマンドで iphys_opt_design
コマンド スクリプトを実行し、元の run からのネットリストの変更を適用します。このネットリストの変更により、再実行 run のデザインが元の run よりもより配置に適したものになる可能性があります。複製によるファンアウトの大きいネットの削減、ブロック RAM 出力からの長いパスの削減など、phys_opt_design
最適化を配置前に組み込むことができます。
phys_opt_design
コマンドと同様に、read_iphys_opt_tcl
コマンドにも、ファンアウト最適化、ブロック RAM レジスタの最適化、リワイヤなど、再実行する最適化のタイプを指定するオプションがあります。