制約セットは、プロジェクト モードのデザインに適用する制約ファイルのリストです。制約セットには、XDC または Tcl ファイルに記述されたデザイン制約が含まれます。
制約セットの構造
次の制約セットの構造がサポートされます。
- 複数の制約ファイルを含む制約セット
- 個別の物理制約ファイルおよびタイミング制約ファイルを含む制約セット
- マスター制約ファイル
- 制約の変更を含める新しい制約ファイル
- 複数の制約セット
ヒント: 制約を機能に応じて別の制約ファイルに分けておくと、制約ストラテジ全体がわかりやすくなり、タイミングおよびインプリメンテーションを変更しやすくなります。
複数の制約セット
プロジェクトに複数の制約セットを作成できます。複数の制約セットを作成すると、さまざまなインプリメンテーション run で制約を試行できます。
たとえば、合成とインプリメンテーションにそれぞれ別の制約セットを指定できます。この 2 つの制約セットを使用して、合成、シミュレーション、インプリメンテーションで異なる制約を試行できます。
デザイン制約を複数の制約セット含めておくと、次のような利点があります。
- 同じプロジェクトで別のAMD デバイスをターゲットとして設定できます。別のターゲット デバイスを使用する場合は、別の物理制約およびタイミング制約が必要になる場合があります。
- さまざまな条件でデザインを試行できます。制約セットを使用してでデザインのフロアプランを実行したり、制約を厳しくしたりできます。
- 制約の変更を管理しやくすなります。マスター制約の代わりに、別の制約ファイルに保存した制約を使用できます。
ヒント: タイミング制約を検証するには、合成済みデザインで
run report_timing_summary
および report_methodology
コマンドを実行します。インプリメンテーションの前に、問題のある制約を修正してください。配置配線に影響する制約の定義および制約での作業の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 制約の使用』 (UG903) の「物理制約」を参照してください。